兵士の物語in松本
ストラヴィンスキー:「兵士の物語」
2018年9月22日(土)13:00開演
まつもと市民芸術館実験劇場にて
(作曲)イーゴリー・ストラヴィンスキー
(台本)シャルル・フェルディナン・ラミューズ
(演出)串田和美
(出演)語り手:石丸幹二/兵士:首藤康之/プリンセス:渡辺理恵/悪魔:串田和美/ほか:武居卓・下地尚子
(演奏)ヴァイオリン:郷古廉/コントラバス:谷口拓史/クラリネット:カルメン・イゾ/ファゴット:長哲也/トランペット:多田将太郎/トロンボーン:三田博基/パーカッション:大場章裕
前回観た「兵士の物語」は2014年のサイトウ・キネン。
今回の上演、4年ぶりということでとても楽しみにしていました。
休暇を利用して故郷の村に帰る途中の兵士が悪魔に誘惑されてしまうお話。
この兵士にとっての幸せは、お金なのか、心の豊かさなのか、それとも世界の真実の姿を知ることなのか…、決してハッピーエンドではない結末ですが、幸せな暮らしを手に入れて満たされているはずの兵士が、あともうひとつ…と欲を出したことが破たんのきっかけ。人間の欲望の尽きなさ加減について考えさせられるところが興味深いし、音楽、演劇、舞踊と、いくつものジャンルの芸術を楽しめる贅沢さも好き。そして、楽器を演奏する人々もお芝居に参加しているところも楽しい。
図らずも、、今年2018年はこの作品の初演から100年という記念の年だそう。サイトウ・キネン・フェスティバルのなかで上演されたとlき、今まであまり縁のなかったストラヴィンスキーの音楽に触れ、この作品の魅力を知りました。アフタートークのなかで櫛田さんは、松本にあるもののひとつに「兵士の物語」が入ったらいいなとおっしゃっていましたが、私にとってはもうすでに、松本で思い浮かべるもののひとつにこの作品が入っています。
毎年…というわけにはいかないのでしょうが、これからも、松本=兵士の物語と言われるくらい、何度も上演されていくことを、そしてそれを観ていかれることを願っています。
« ある奴隷少女に起こった出来事 | トップページ | 薔薇の名前 »
「演劇」カテゴリの記事
- 奇跡の人(2019.04.22)
- ごく私的なイベントメモ(2019年分)(2019.01.03)
- 豊饒の海(2018.12.07)
- 兵士の物語in松本(2018.09.25)
- ごく私的なイベントメモ(2018年分)(2018.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント