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2018年9月21日 (金)

怖い絵

Kowaie

色々な“怖さ”。

中野京子
「怖い絵」

パッと見ではあまり怖さを感じない作品であっても、思いもよらない怖さが潜んでいることがある…という観点で絵画22作品を紹介する本。
たしかに、見たただけで怖い作品も数点ありますが、それ以外の作品にも、作品の描かれた時代背景や文化、画家の人となり、作品に描かれたものに対する意味づけなどから想像力を働かせることによって、それぞれの怖さがあるんだなあと感じることができました。
個人的には、見ただけでも怖い「我が子を喰らうサトゥルヌス」が、ゴヤの家の食堂の壁に描かれていたこと、その家から引っ越したゴヤが、最晩年は穏やかな風景画などを描いて暮らしたというエピソード、作品を含めて全部がなんだか怖いな…と思いました。
そして、ブリューゲルの「絞首台のかささぎ」では、お祭りっぽい雰囲気で踊ったりする人々が描かれているのですが、ここにこれから絞首刑になる人が今から引き立てられてくる…というストーリーを勝手に想像してゾッとしたりし、また、イーゼンハイムの祭壇画について、そこにたどり着こうとする聖アントニウス病患者のエピソード(想像)が、事細かに描かれているので恐ろしく感じました。

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