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2019年1月24日 (木)

何もかも憂鬱な夜に

Nanimokamoyuutsunayoruni

生きる者と死にゆく者。

中村文則
「何もかも憂鬱な夜に」

拘置所の刑務官として二十歳の死刑囚・山井を担当する「僕」が、死刑囚との関わりのなかで、自分の生い立ちや過去の記憶、影響を受けた大人や友人や恋人との日々を思い起こす…というお話。
自分に影響を与えた「あの人」の存在に生かされた主人公が、自分はもう死ぬしかないのだと思っている死刑囚に、生きてほしいと思った…というよりは、「あの人」のようになりたいという願望があったのかな…と思ったり、過去の断片として出てくる場面が生々しく息苦しかったです。
そして、自分が生きていると辛い思いをする人がいる、自分には悩んだり苦しんだりする権利なんてない…という山井の思考は胸に刺さるものがあり、「僕」の上司が経験した死刑執行のときのエピソードと合わさって、こういう人でも刑が確定すればこうやって死んでいくんだ…と、欝々とした気持ちになりました…。
明るい場面なんてなく、主人公はどんどん荒んだ状況になっていくというのに、本当にかすかな光が見えるような感覚もあり、不思議な読後感でした。

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