東京都美術館「奇想の系譜」展

江戸の奇想画家たち。
「奇想の系譜」展
2019年2月9日(土)-4月7日(日)
東京都美術館にて
美術史家・辻惟雄さんによる著書「奇想の系譜」(1970年)。
この著書で取り上げられた画家、岩佐又兵衛・加納山雪・伊藤若冲・曽我蕭白・長澤芦雪・歌川国芳の6人に、白隠慧鶴・鈴木其一の2人を加えた8人の作品を紹介する展覧会。
テレビの美術番組で紹介されているのを見て、若冲作品目当てに出かけたようなものでしたが、今回良かったのは、若冲以外にもたくさんの作品に出会う機会になったこと。
まずいちばん最初に目に飛び込んできたのは、お目当ての若冲。細かく生き生きと描きこまれた動植物、白い象とクジラのダイナミックでどこかユーモラスな姿。やっぱり若冲は見ているだけでワクワクしてきて、楽しいです。
それから、山雪による見事な枝ぶりの梅を描いた豪華な襖絵。白隠の達磨図に添えられた教えの言葉。
そして、其一の作品は大きな作品も小さな作品も精緻な筆遣いや描く対象物の選び方などのセンスにときめくものがありました。
今回初めて知る画家もいたのですが、ドキドキして、ワクワクして、ときめいて、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
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