国立西洋美術館常設展
「ハプスブルク展」を充分堪能したあと、常設展示室も堪能してきました。
秋に「松方コレクション展」でも観た作品もたくさんありましたが、特別展はとにかく混雑するのでゆっくり観られなかった作品をじっくり観たり、もう一度観たいなあと思ったらまた戻ってウロウロしたり…自由な感じで鑑賞できるのがとても良かったです。
そして、版画素描展示室で行われていた企画展示。
「内藤コレクション展 ゴシック写本の小宇宙」※2019年10月19日(土)-2020年1月26日(日)
これは、館内のあちこちでポスターをまず見かけて、それで興味を惹かれました。
昨年、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」という結構難解な小説を読み、今年のお正月にはその小説が映画化されたものをDVDで見て、そのなかに出てきた「書物」「写本」というのがこのゴシック写本というもので。その物語に苦労しながら取り組んでその世界に浸った時間を思い出し、またこうして実際に見てみると、印刷ではなく手書きというのはすごく手間がかかっているというのはもちろん、文字ひとつひとつ、単語や文章を形づくり、挿絵や外枠などを用いてページ作りされているところに心が躍りました。とても素晴らしかったです。
予想外の訪問で、さらに予想外の長居をしてしまいましたが、とても楽しみました。
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