平安あや解き草子②
シリーズ2作目。
小田菜摘
「平安あや解き草子~その後宮、百花繚乱にて~」
平安の後宮が舞台のミステリー、第2弾。
何人もの女性が帝の寵を争うようなドロドロした感じをほぼ感じないのは、主人公の伊子(かのこ)にそういうつもりがなく(帝はすごくそのつもりですが)、またその他の人々も、およそお姫さまらしくない振る舞いの藤壺女御・桐子(ひさこ)と、新たに後宮に入った祇子(まさこ)との関係や、伊子の側で働く匂当内侍や乳姉妹・千草の強さなど、伊子の周りの女性たちのキャラクターのせいもあるかもしれません。
かつての恋人・嵩那(たかふゆ)とは、いくつもの騒動で力を合わせるなかで、新たに生まれてきた恋心はありつつも、ままならない関係。
この先の展開、どうなるのでしょうか…。
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