映画「罪の声」
2020年、映画館で観る11作目はこちら。
映画「罪の声」
昭和の未解決事件を追う特別企画のチームに入った新聞記者の阿久津。
一方、テーラーを営む曽根は、その事件で使われた脅迫テープの声が自分の幼い頃の声だと気づいてしまう。
そんなふたりの男が出会い、この未解決事件の真相に迫る…というお話。
この原作を読んだとき、物語のなかの未解決事件と、実際に起こった未解決事件の境界線が自分のなかでとても曖昧になって、本当にあの事件もこういう真相だったんじゃないか…という思いになりました。
曽根はこのテープのことを知らないというか…記憶になく大人になりましたが、脅迫テープに使われた声の子どもは他にもいて、そのことに翻弄された人生を送った人もいて…、そのことが阿久津と曽根によって明らかにされるたび、犯人の身勝手さや浅はかさにに憤りと気持ち悪さを感じたのは、映画になったものを観たときも同じでした。
原作では映画ほど阿久津と曽根が行動を共にするわけではないのですが、小栗旬さん演じる阿久津と星野源さん演じる曽根が、「他の脅迫テープの子ども」を探すなかで気持ちを通わせていくところがロードムービー的でもありました。
お話の展開はほとんど全部知っているのに、ふたりが少しずつ核心に迫っていくたびに身を乗り出すような前のめりな気持ちで(もちろん気持ちの上でですが)観ました。
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