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石田 衣良: 池袋ウエストゲートパーク
主人公・マコトが、ある出来事をきっかけに、池袋で起こる様々なトラブルを解決するようになるお話。
横山 秀夫: 臨場 (光文社文庫 よ 14-1)
L県警の検視官・倉石義男のキレ者っぷりを堪能できる全8作の短編集。
太田/光∥著: 憲法九条を世界遺産に
発想のユニークさは、憲法九条にも負けません。
奥川/純一∥著: ブラウンダイアリー・春夏秋冬
クマのブラウンがとってもカワイイんです♪癒されます。自然に笑顔になっちゃいます。
奥田/英朗∥著: 町長選挙
トンデモ精神科医第3弾。またまたハチャメチャ、でもチョットいい話♪
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江戸っ子×落語×コレラ。
立川談慶
「安政五年、江戸パンデミック。 江戸っ子流コロナ撃退法」
江戸時代の日本をたびたび襲ったコレラの大流行。
落語やその源流となった文化をもとに江戸っ子の気質を考察し、コレラの大流行に接した江戸の人々の疫病との付き合い方について、落語家の視点から書かれた本。
コレラを「コロリ」と言い換えていたことは知っていましたが、「コレラ船」(検疫のため一定期間(40日)沖に留め置かれた船)が夏の季語になるほど、季節を感じるものになっていたとは知りませんでした。
辛いこと悲しいことも明るく…というようなところに落語や狂歌がどれくらい影響し、またそういう文化に反映されたのか…というところはよく分かりませんが、0か100で辛いか辛くないかではなく、その両面が個人にも社会にもあって、その矛盾するものに折り合いをつけていくというのは、現代にも通じるところがあるかもしれないと思いました。
2020年9月の課題。
NHK-Eテレ「100分de名著」
デフォー「ペストの記憶」
解説:武田将明
ロンドンでの1665年のペスト禍を描いた作品を解説。
デフォーの「ペスト」(平井正穂・訳/中公文庫)と併読しました。
もとの作品自体には、はっきりしたお話の筋がなく、話題や時系列が前後したり飛んだりすることも多いので、
①パンデミックへの向き合い方、②生命か生計か、③管理社会と市民の自由、④記録すること・記憶すること
の4つのブロックに分けて作品の内容を紹介しつつ、現在のコロナ禍と関連づけて解説しているのが、とても分かりやすかったです。
また、「縦横無尽」「ごちゃまぜ」「語り手の意見の矛盾」など、作品の特徴を挙げているところも、作品を読み進めるにあたって、とても参考になりました。
この番組とテキストで知ったこの作品、カミュじゃない「ペスト」もあるんだ、と興味を持ち読み始めたものの、なかなか読み進まず、また、他の本に寄り道したりして、半年ほどかかってようやく読み終わりました。
昨年の今頃はカミュの「ペスト」を読んでいて、ほぼ1年間、2冊の「ペスト」と付き合うことになりました。
コロナ禍はまだ収まっていませんが、1年前にはワクチン接種が始まっていることなど想像もしていなかったので、本当に少しずつではありますが、世の中は前に進んでいるのかもしれませんね…。
2冊目の“ペスト”
デフォー
「ペスト」
1655年、ロンドンを襲ったペストの大流行。そのなかで人々はどう生きたのか…。
実際にあったペスト禍を題材に書かれた小説ではありますが…、いわゆる小説らしい物語の筋や主人公や章立てのようなものはなく、H.F.という馬具商の男性が見聞きしたこと考えたことが400ページ以上にわたって書かれていて、何度も色んな事柄に話が飛んだり時系列が前後したり同じような内容が繰り返されたりで分かりづらいところもありますが、今の時代で言えば、コロナについてSNSとかで色んな人が色んなことを言ったりしているものを見ているような生々しさがあるなあと感じました。
そして、神様や、ときには占いや怪しげな薬や説にすがりたくなったり、感染の広がり方や予防方法には医者すらも意見が分かれることがあったり、都市部とその周りの町や村との持ちつ持たれつの関係ではありながらペストをめぐっての攻防があったり、感染による被害が甚大なことや疎開する上流階級の人々の陰で、仕事を失ったりする庶民がいて感染予防と日々の暮らしの両立が難しかったり、少し感染状況が落ち着いたかも?というときに油断してしまったり、このコロナ禍で身近に感じていることがたくさん詰まっていました。
また、夥しい数の遺体を埋葬するためにつくられた墓地がその後どうなったかを詳細に書いているなかに、住宅地になったエリアで、住宅を建てるために土を掘り返したときに出てきた遺体を集めて埋め直した場所というのが出てきますが、後の時代の人にはパッと見にはなんだか分からない誰も立ち入らない謎の土地とか、逆に、人の死や人々の口が重くなるような過去の出来事とは程遠い種類の建物がある場所とか、そういうものに関して上の世代の人たちが「実は昔、あそこには○○があってね…」と言う、みたいな話っていうのが、実は身近にもあったりするなあ…なんてことも思ったりしました。
昨年秋からだいぶ長いこと時間をかけて読んだせいで、ペスト禍とコロナ禍での人々の動きに共通点があったりするのをリアルタイムで感じるところもありました。あとは…1665年のペスト禍と同様、終息する日がくるのを願うばかりです。
今日から5月。
ということでいつもの月と同様に、今月公開の作品を中心に、個人的に気になっている作品をまとめます。
なお、なかでもとくに気になっている作品には星印をつけています(★>☆)。
今月公開
21日 いのちの停車場
地獄の花園
28日 HOKUSAI★
今月公開以外
劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班☆
砕け散るところを見せてあげる
以上が今月気になっている作品です。
「HOKUSAI」はだいぶ前にどこかの美術館でチラシを見かけたので、もうとっくに公開されて上映が終わっているのかと勝手に思っていたのですが、これから公開ということで、ちょっと気になるテーマでもあるので、見逃していなかったことに少しホッとしています。
ところで…3回目の緊急事態宣言が当初の期限で解除されるのかどうか、先月公開の作品で公開延期になった作品も出るなどしていますが、新型コロナの新規陽性者数や医療現場の逼迫具合などによって延長というようなことになれば、今月公開予定の作品にも影響が出るかもしれず、気になるところではあります。
なにはともあれ、今月も新型コロナウィルスの感染状況・感染予防に気をつけながら映画を楽しめたらいいなと思います。
今日で4月も終わり。
ということでいつもの月と同様に、映画館で観た作品を中心にまとめを。
なお、作品名からこのブログ内の感想記事へリンクしています。
今月、映画館で観た作品
騙し絵の牙
以上1作品が今月映画館で観た作品でした。
なお、DVD・TVで見た作品はありませんでした。
今月、私の住む地域では飲食店での集団感染からの二次・三次感染が起こってしまいました。しかもそのウィルスが、変異株(N501Y)だったとのこと…。今までに経験のないような状況になってしまいましたが、とにかく、自分のできることをしながら過ごしていくしかない、というところでしょうか。
また全国的には、4月25日から東京都・大阪府・京都府・兵庫県の4都府県で3回目の緊急事態宣言が発出される事態に。
とくに大阪では医療現場が大変厳しい状況になっているとのこと。
なんと言っていいのか分かりませんが、とにかくこの状況が一日でも早く、少しでも良い方向に進むことを願うばかりです。
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