安政五年、江戸パンデミック。
江戸っ子×落語×コレラ。
立川談慶
「安政五年、江戸パンデミック。 江戸っ子流コロナ撃退法」
江戸時代の日本をたびたび襲ったコレラの大流行。
落語やその源流となった文化をもとに江戸っ子の気質を考察し、コレラの大流行に接した江戸の人々の疫病との付き合い方について、落語家の視点から書かれた本。
コレラを「コロリ」と言い換えていたことは知っていましたが、「コレラ船」(検疫のため一定期間(40日)沖に留め置かれた船)が夏の季語になるほど、季節を感じるものになっていたとは知りませんでした。
辛いこと悲しいことも明るく…というようなところに落語や狂歌がどれくらい影響し、またそういう文化に反映されたのか…というところはよく分かりませんが、0か100で辛いか辛くないかではなく、その両面が個人にも社会にもあって、その矛盾するものに折り合いをつけていくというのは、現代にも通じるところがあるかもしれないと思いました。
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