移動祝祭日
「100分de名著」より③
アーネスト・ヘミングウェイ
「移動祝祭日」
1920年代のパリで若き日のヘミングウェイが執筆活動に励んだ日々を晩年に回想した作品。
特別難しい内容や文章ってわけでもないのですが、何とも言えない感情が渦巻いているような感じで、思ったより読み進めるのに時間がかかってしまいました。
のちの研究では色々と事実と異なる部分も書かれていることが分かったそうで、たしかに“フィクション”ではあるのかもしれないですね…。
お金ない、貧乏、と言いつつも、仕事部屋が家とは別にあるとか、スキー場のある地域に長期間滞在したりとか、私の個人的な印象ですが、本当に経済的に困っている人に用意できない環境、行動に思えたので…。
私が心惹かれたのは、「サン・ミシェル広場の気持のいいカフェ」である女性を見たときの内面の描写と、牡蠣と白ワインのやたら美味しそうな描写でした。
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