音楽

2008年7月21日 (月)

KOBUDO

Kobudo最近車で聴いてたもの。来月行くライブの予習だったりしますが…。


古武道
「KOBUDO」

 1 WATER ISLAND
 2 SASUKE
 3 Best Friend
 4 瀧~waterfall~
 5 My Little Song
 6 Tonight
 7 Interlude~南風~
 8 鳥の歌(カタロニア民謡)
 9 Junping Masala Mix
10 Sabia(A.C.ジョビン)
11 Adagio Sostenuto~ピアノ協奏曲第2番第2楽章~(ラフマニノフ)
12 朧月夜(岡野貞一)
13 Dagula(モンゴル民謡)

チェロ:古川展生 ピアノ:妹尾武 尺八:藤原道山


最初は、ほんとになんとなくですけど、とっつきにくいかなぁと思ったりもしましたが…聴いているうちにそうでもなかったなぁと思ってみたり。まぁそれでも…なんというか、自分が普段聴くものと比較すると、おしゃれな大人の音楽って印象は相変わらずあったりはするわけですけども…。

私がこのアルバムを最初に手にとって「お?」と思ったのはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。甘くて切ないメロディにうっとりさせられる第2楽章、私がこのアルバムを聴いた最初の動機が尺八の藤原道山さんなので、どうしても尺八の音色に目が…じゃなくて耳が向いてしまうんですが…初めて聴いたとき、その胸に響く音色にハッとさせられました。なんていうか…道山さんの尺八の音色って一般的なイメージとしてある「ブォー」って感じの太い音ではなくて、こう…胸にツキンと刺さるみたいな鋭さと、でもそれがイヤじゃない繊細さとか優しさがあって、ほんとに心地いいです。

あとは…「朧月夜」。メインを取る楽器が入れ替わると、同じメロディを奏でているのに雰囲気ががらりと変わって面白いです。古川さんのチェロの音色が温かくて安らぐ感じがすごく、夕暮れの柔らかい感じを表しているような気もしました。チェロの音域は人間の声の高さと同じくらいだそうで、そんなところからも安心感があるんでしょうか…。そして、妹尾さんのピアノの音色がキラキラする感じとか、ふたつの楽器を支えるように繋げるように周りで奏でながら時折自己主張するように出てくるところが、なんとなく面白いなぁと感じさせられました。

で…いちばん最後に収録されているDagula(ダグラ)というモンゴル民謡なんですが…、つい先日何気なくテレビを見ているとき、BGMとして使われているのを偶然耳にしてびっくり。最初、ん?なんだか聴き覚えのあるチェロの音色だなぁ?と思ってテレビのボリュームを上げたら案の定、というか。びっくりしつつも嬉しい出来事でした。

さて…古武道といえば、つい最近新しいアルバムが発売になりました。そちらも今聴いているところなので…近いうちにレビューを書いてみようと思います♪

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2008年7月15日 (火)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯9ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ“月光”」~狙われた花嫁~

Amadeus今回は、結婚式にベートーヴェンのピアノ・ソナタが関係する事件。

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯9
ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ“月光”」~狙われた花嫁~

1801年、ベートーベン30歳の時の作品である「ピアノソナタ第14番嬰ハ短調“月光”」。当時ウィーンで卓越した演奏家、そして気鋭の作曲家として人気が高まっていたベートーヴェン。花嫁の元カレが、この、ウィーンの流行児だったベートーヴェンが最愛の女性にささげた名曲を通じて彼女に伝えようとしたメッセージとは?月光に秘められた謎に挑みます。


今回の依頼人は、花嫁さん。披露宴の直前、その会場で元カレがピアノを弾くことに気がつき、このまま弾かせてもいいものか?と相談にやってきます。…というか、どうでもいいことかもしれませんが、披露宴の内容を直前まで知らない(というか気づかない)花嫁さんって、あんまり居なさそうですよね…(笑)。
元カレが弾こうとしている曲は、結婚式の定番曲でもない、ベートーヴェンのピアノソナタ“月光”。きれいだけれどちょっと暗い印象のこの曲…それゆえ、花嫁としては不安に苛まれるわけですよね。しかも弾くのは、元カレ。

第1楽章、延々と繰り返される右手の三連符、メロディらしいメロディはないその繰り返しを、ベートーヴェンは第3楽章にも登場させています。そして、左手でドシラと一音ずつ下がる3つの音の動きは、第2楽章ではレドシと一音ずつ下がる3つの音の動きとして使われており、第1楽章と第2・3楽章の間に、そして曲全体に統一感を持たせています。
ひとつの単純なメロディを色々な形に変化させて使うという工夫、これはのちの交響曲にも繋がっていくもので…ベートーヴェンの音楽が完成されるきっかけともいうべき曲といえるわけです。
その、しつこいくらいのこだわりを見せるベートーヴェンに、「元カレと似ているわ…」と言い出す依頼人。なにか、だんだんと元カレがベートーヴェンの曲を選んだきっかけが見えてくるような気がしますが…第2楽章について、「ふたつの深淵のあいだに咲く花のよう」と評したリストの言葉が紹介されるくだりで「もしかして、元カレは披露宴で愛の告白を?」と花嫁の手を取り逃げ出す男…の寸劇(?)を披露する天出ですが、推理はまだ先へ(苦笑)。
…最後、第3楽章。“月光”という静かなタイトルからはかけ離れた、激しさをもつこの楽章。けれども意外なことに、強く弾くことを指示する記号f(フォルテ)は全体の2割ほどで、ほとんどが弱い音の指示であるp(ピアノ)。それが、sf(スフォルツァンド)というアクセント記号によって、強弱の絶妙な、小出しにされる爆発によってアクセントがつけられていること、そしてベートーヴェンはこの楽章で、焦燥感や苛立ち、苛立ちを抱えていることによって生まれ来る熱情のようなものを表そうとしているのではないか…ということが、ピアニスト・仲道郁代さんのお話から分かってきます。

…この曲が書かれた翌年、ベートーヴェンは“ハイリゲンシュタットの遺書”と呼ばれる文章を書いています。ここには、次第に悪化する耳疾と、伯爵令嬢との身分違いの恋に破れたことを理由に、自ら死を選ぼうとしたこと、しかしそんな自分を引き止めたのは芸術だったこと、そして自分の中にあるものを出し切るまでは死ねないのだ…という決意、これからの人生への意欲がしたためられています。
ここから…元カレがこの“月光”を弾こうとしたのは、花嫁となるかつての恋人に、これからは別の人生を生きていくことへの決意とともに、新しい人生に踏み出す花嫁へのはなむけの意味があるのだろう…との推理にたどり着くのでした。
元カレと別れ、別の人と結婚することにどこかで迷いのあった依頼人でしたが、この推理によって吹っ切れ、披露宴の会場へと戻っていくのでした…。

天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
曽名田ひかる…西尾まり

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2008年7月10日 (木)

お誕生日♪

Flower5あ、ちなみに私のではありません…(笑)。

きょう7月10日、私が最近気になる尺八奏者・藤原道山さんがお誕生日を迎えられました。
というわけで、あらためて。お誕生日おめでとうございます♪

このほか、7月10日生まれの有名人の方は、米倉斉加年さん、沢村一樹さん、小泉孝太郎さん、吉行あぐりさん、市田ひろみさん、和久峻三さん、村山由佳さんなどがいらっしゃるそうです。

あれは約2年前、野村萬斎さんの舞台で尺八を演奏されていた道山さんを拝見して、その音色に惹かれたのが最初。そして今年5月にライブを聴いて、私の中では本格的に気になる、ドキドキさせられる人になりました。ライブ前日のワークショップに参加したこともあり、とうとう尺八を習い始めてしまった私もいたりします(笑)。

いつまでもその爽やかさで、そしてその音楽で、観るもの、聴くものをドキドキ、ワクワクさせ続けていただきたいものです。

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2008年6月25日 (水)

ASKA SYMPHONIC CONCERT“SCENE”in Thailand Cultural Centre(タイ・バンコク)※ネタバレ!

シンフォニックinバンコク
バンコクに来たいちばんの目的は、ASKAさんのシンフォニックコンサートのバンコク公演です。
レビューは帰国したら書きます。



というわけで、帰国したのでここからはレビューを。

開演時間になりステージに登場したオーケストラの皆さんがチューニングを終え、大きい楽器(弦楽器ならチェロやコントラバス)の奏者の方以外が立ち上がったので「おや?」と思ったのも束の間、音が鳴り出した途端、お客さんがみんな立ち上がったので、よく分からないながらそれに倣って私たちも立っていました。後から知りましたが、タイの国歌が演奏されたんですね。そうですよね…もしこれが「君が代」だったら私も普通に立ち上がるでしょうし…。何かの映画でこういうシーンを見たことがあった気がするので、あれってこういう感じなのかぁ…と、ちょっと不思議な感じでもありました。

さて、そしてついにASKAさんの登場。
↓以下はセットリスト等ネタバレありですのでご注意を。


ASKA SYMPHONIC CONCERT“SCENE”
in Thailand Cultural Centre(タイ・バンコク)
指揮:藤原いくろう
管弦楽:バンコク・シンフォニー・オーケストラ
ピアノ:澤近泰輔
ギター:古川昌義

[セットリスト]
SCENE
ID
Girl
はじまりはいつも雨
伝わりますか
抱き合いし恋人
君の好きだった歌へのプロローグ~背中で聞こえるユーモレスク
帰宅
good time
草原にソファを置いて
砂時計のくびれた場所
晴天を誉めるなら夕暮れを待て
月が近づけば少しはましだろう
けれど空は青
PLEASE
(アンコール)
今でも
SAY YES


なんていうか…1曲目から「あれ…なんかASKAさんの声、前よりも凄い…」と思ったんですけど。そう思っているうちに、後半はますます凄くて圧倒されました。とくに「月が近づけば少しはましだろう」と「けれど空は青」!声とその姿にくぎづけになりました。4月には運よく、プレミアムライブに参加することも出来たんですけども、ASKAさんの声とか色々は、今回のバンコクの方がずっとずっと良かったです。
また、日本でいえば7~8月のいちばん暑い時期に相当するような気温のバンコクで、そんな熱気を感じながら聴くせいか…オーケストラの奏でる音色もなんだか艶っぽく濃密に感じられました。

挨拶はタイ語と英語、そして日本語。ちょっと長い話の部分は英語と日本語で、という感じだったので、タイ語はよく分からなかったですが…英語は日本語の部分と照らし合わせてなんとか分かる部分が結構あったので、英語の苦手な私でも何とかなりました。タイでのコンサートはASKAさんも初めてということで、タイ語を初めて喋るところでは、さすがにちょっと構えてというか、心の準備をしているような感じに見えました。
そして、タイを台北(台湾の首都)と言い間違えたり、あとは曲の途中で「ジャケットがきつい」みたいな感じでジャケットを脱いだり、そしてまた新しく着なおしたり(あとで、演出ですと説明されてましたが)…あれこれ楽しませてくれました。
そういえば、昨年末の「alive in live」ツアーのときには小島よしおさんにはまっているらしかったASKAさんですが、最近は世界のナベアツさんにはまっているらしく、「1、2、…」まで言いかけてました。あのギャグはいつ見ても面白くて大好きなんですけど、あそこのステージ上でASKAさんがアホにならなくて良かったかも(笑)。あぁでも…アホになるASKAさんもちょっと見てみたいような…(どっちだ)。

CHAGE&ASKAとしての楽曲からは「砂時計のくびれた場所」と「SAY YES」の2曲が演奏されましたが、ASKAさんひとりなんだ…という違和感があまりなく、というか前回東京で聴いたときも「砂時計…」はほとんどと言っていいほど違和感がありませんでしたが、今回は「SAY YES」のほうもすんなりと聴き入ることが出来た気がします。
まぁ…前回は「ひとつの音楽を一緒にやっていくということに喜びと抵抗を感じ…」という発言が、私にとってはあまりにも突然で衝撃的なものであったので、そのせいもあって「SAY YES」を複雑な心境で聴くことになった、というのもあって。でも今回はその発言には免疫というか…心の準備も出来ていたので、曲は曲として楽しむことが出来たのかもしれないなぁなんて思ったりもしました。
4月のライブから時間を経て思うことは、ASKAさんにしろCHAGEさんにしろ、30周年だからというので、ふたりでの活動を色々な方面から求められつつ、今いちばんやりたいことはまた別なんだろうなと…、求められることは分かっていて期待に応えたい気持ちとの狭間にあって揺れているんじゃないかなと、勝手な想像ではありますが、そんな風に感じていたりするわけで。今回も「やりたいことが違ってきているので」という発言もあったりで、4月に言っていた、30周年を迎える来年はCHAGE&ASKAでの活動になるというお話がどうなるのか、ちょっと心配でもありますが…とにかくおふたりの出す答えを待ちたいと思います。

タイという、初めて訪れる異国の地で目にし耳にする、ASKAさんのいつもながらに素晴らしいパフォーマンス、そして歌声…。なんだかとても不思議な感覚でしたが、頑張って出かけた甲斐のあった素晴らしい体験でした。
そして…ひとりだったらタイまで行こうとは考えていなかっただろうな…と思うわけで。一緒に参加したお友達のえりこさんとは、今までもたくさんのライブで色々な感動を共有してきましたが、今回はまた特別な体験をすることができました。深く感謝です!

…さてASKAさんのライブ、次は秋から国内で行われるツアーに参加する予定です。バンコクに発つ数日前、ファンクラブの先行で申し込んでいた武道館2日目に当選したことを知り、また楽しみが増えて嬉しく感じている今日この頃です。

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2008年6月11日 (水)

潤る茶(君は薔薇よりも美しい)

Ururutea最近気になるお茶。

キリン 潤る茶(うるるちゃ)

はと麦とか大麦が入っているせいなのか…麦茶っぽい味がします。でもちょっと…とうもろこしやら黒豆やら…変わったものが色々入っているからなのか、なにやら複雑な風味。

CMは、仲間由紀恵さんが出演していますが…私が気になったのは、バックに流れている曲です。布施明さんの「君は薔薇よりも美しい」。私がこの曲を知ったのはASKAさんのソロツアー「My Game is ASKA」のとき。アンコールでASKAさんがこの曲を歌っていました。というわけで、ASKAさんの声でしか聴いたことがなかった曲を、このCMで初めて布施さんの歌声で聴くことができました。
…イヤちょっと。こんなことを考えていると、ライブのDVDを見たくて仕方がなくなりますよ。今月は実は、4月に続きASKAさんのライブを目にする機会があるので、気分を盛り上げるためにも時間が許せば見たいなぁという感じですが…どうでしょうか…無理かなぁ…。

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2008年6月 9日 (月)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯8シベリウス「交響詩・フィンランディア」~美酒は謎の味わい~

Amadeus_2

今回は、日本酒とフィンランディアの意外な関係。

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯8シベリウス「交響詩・フィンランディア」
~美酒は謎の味わい~

「ベートーベン以後最大のシンフォニスト」と呼ばれたシベリウス初期の傑作。わずか8分あまりのシンフォニーにはフィンランド人ならではの大胆かつ繊細なテクニックがちりばめられています。フィンランドは六百年にわたりスウェーデン、ロシアに支配され、シベリウスが生きた時代は帝政ロシアの圧制にフィンランドが苦しめられていました。そんな曲に杜氏が女将に託したメッセージとは?


今回の依頼人は、老舗の酒蔵を父親から継いだばかりの女将。近くに出来た大手メーカーの工場に対抗しようと、今まで造っていた酒をやめ、口当たりのいい一般受けするような酒を造ろうとしたところ、職人たちが混乱、頼りにしていた杜氏の源さん「若女将にフィンランディアを聴くように伝えてくれ」という伝言を残し行方をくらましてしまったというのです。
そこで天出は、源さんの残したメッセージの意味を探ることに。

「交響詩・フィンランディア」は、低音域の金管楽器が奏でる「苦難のモチーフ」から始まります。これは、スウェーデンや帝政ロシアといった近隣の大国の支配を長きにわたって受け続けたフィンランドの、国民たちの上に圧し掛かる圧迫感を表していました。音程は下がるのに音量は増す…という指示によって、その圧迫感が作られていました。音量を小さくしたものと聴き比べると、小さくしたものはどこか物悲しげではありますが、圧迫感は感じられませんでした。
また次に現れる「闘争の呼びかけのモチーフ」では、金管楽器によって細かく刻まれるリズムの、一拍目に挟まれる休符によって勇ましさとファンファーレの爆発力を、そして「勝利に向かうモチーフ」では高揚感を生んでいました。

そして、「作曲するときにピアノはいらない。必要なのは自然と静けさだけだ」という言葉をのこしているシベリウス。豊かな自然の中で過ごした幼少時代、森で自然の音に耳を傾けた彼は、その音をヴァイオリンで奏でたといいます。心安らぐ旋律に、弦楽器に奏でさせているトレモロは、木々のざわめきや小鳥の囀り、そして流れる川のせせらぎを表しているのでしょうか。この部分で木管楽器が奏でる旋律には、後にフィンランド語の歌詞がつけられて「フィンランド賛歌」という名前でフィンランドの人々に“第二の国歌”とも呼ばれて親しまれているそうです。
このメロディ、休符や付点によってつくられた、フィンランド語によく使われる促音便(つまる音)に似た特長を持っています。そういうところで、フィンランドの人にとっては親しみやすく、また他の国の人々には新鮮で、なおかつ普遍性を感じられるものになっているという。
…源さんが言いたかったのは、オリジナルを貫くことが、老舗の看板を守っていく道だということではないか…と天出は推理するのでした。
後日、考えを改め今までの酒を造り続けることに決めた女将から手紙が届き、杜氏の源さんが、「ゲン・ハッキネン」という名前のフィンランド人であることが判明。シベリウスは圧制に苦しむ祖国を音楽で勇気づけ救った英雄。フィンランド人の源さん…いえゲンさんは、ぜひこの精神を女将に聴いて分かって欲しい、と思ったんでしょうね…。


天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
小樽もろみ…須藤理彩

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2008年6月 7日 (土)

邦楽おもしろ雑学事典

Hogakuzatsugaku_2最近…和楽器のことについて興味があって。
この間、東京の楽器店で見つけた本です。

西川浩平・著
『邦楽おもしろ雑学事典』

邦楽器のあれこれや、そんな邦楽器の関わる日本の伝統芸能などについて書かれています。
私は野村萬斎さんに興味を持ったことで、能・狂言を観に行く機会も多いんですが。そこで使われる笛…いわゆる“能管”が、とっても複雑な構造、そして謎の多い部分を持っていることを初めて知りました。つまり、歌口(唇をあてるところ)と、それにいちばん近い指孔の間に細い竹の管を差し込んで律を狂わせているのですが…どうしてそういう構造が生まれたのか…というのは、推測できる理由は色々ありながら、未だに分かってはいないのだとか。
つい先日、地元で行われた能と狂言の催しに足を運んだときには、この本を読んでいたこともあって、演じる人とは別に、舞台上で演奏される笛・太鼓・小鼓・大鼓といった楽器もとても気になって観ました。
また、最近ライブを聴きにいったことを機に、尺八に興味を持っている私ですが、その前進とも言われる「一節切(ひとよぎり)」という楽器の、遡れば織田信長が愛用していたという品が地元のお寺で所蔵されており、それについても触れられていました。実は…今年の秋、その笛の音を聴く機会がありそうで、とても楽しみにしています。楽器ひとつでも、限りない興味が広がっていくものだなぁと思います。

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2008年5月19日 (月)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯7モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」~悪魔のようなアイツ~

Amadeus今回は、モーツアルトのピアノ協奏曲。…だったんですが…寝てしまいまして(爆)。とりあえず、番組HPに載っていた紹介文を参考に、概要だけ…。

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル#7モーツアルト「ピアノ協奏曲第20番」
~悪魔のようなアイツ~

テレサ・テンの「つぐない」って曲に似たクラシックの曲のことが、どうしても知りたいんです。
悪魔的と讃えられている名曲モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」
作曲された当時、音楽は宮廷や貴族のサロンでのBGMやパーティーの添え物として演奏され、聞く人を明るく幸せな気分にさせることが望まれていました。その中にあって、暗く不安な印象の短調で始まるピアノ協奏曲は非常に珍しかったのです。
第2楽章は一転してよく知られた美しい旋律。この叙情的な第2楽章に対し第1楽章と第3楽章は人間の激しい感情を描き出し、人の心を捉えてやみません。悪魔的といわれる「モーツァルト・ピアノ協奏曲第20番」の謎に迫ります。

天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
恋路ゆき乃…櫻井淳子

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2008年5月14日 (水)

かざうた

KazautaGWに尺八奏者・藤原道山さん(と、マリンビストSINSKEさんの)ライブに行ってから、車で家で…とヘビーローテーションで聴いているアルバム。かなり良いです。

藤原道山
「かざうた」
 1 月の鏡
 2 はじまりの音
 3 もらい泣き
 4 かざうた
 5 水の影
 6 光
 7 東風(こち)
 8 四季
 9 島唄
10 花
11 春告鳥

なんか…このアルバム、すごすぎる!
尺八の音が…清々しくて冴え冴えとして、ときには温かく朗らかで…ほんとに表情豊かで。癒されるというのもありますが、心躍る感じとか、胸に突き刺さるようだったりとか、ほんとに色々な感情を呼び起こされます。音楽に身も心も満たされる喜びを味わえました。
それから、プロデュースが一青窈さんなどの楽曲を手がける武部聡志さんということもあり、ポップス的な親しみやすさを持ち合わせていて、非常に耳に心地よく、聴きやすいアルバムじゃないかなぁと。

「月の鏡」「光」「四季」「春告鳥」は静かに、シンプルなアレンジで心の奥から豊かにしてくれるような感じ。とくに「光」の尺八だけがどこまでも清らかに響き渡る感じ、かなり好きです。
「はじまりの音」は朝イチで聴くのにぴったりなワクワク感があって、同じフレーズが何度も出てきますが、そのたびに変化がつけられていて、そんなところもなかなか楽しい。
そして「かざうた」は…今朝家を出るとき雨が降っていて、そんななかで聴いたら、とくに最初のピアノのところがこれまた雨にぴったりで。梅雨時や秋のしっとりした空気に合いそうだなぁなんて思いました。
「かざうた」と「花」はヴォーカル入りになってますが、人の声ってやっぱり微妙なニュアンスとかを伝えるのにすごく向いてるなと改めて感じますが、道山さんの尺八の音色が同じメロディをどんな風に表現しているのかな?というのを聴くのもまた、興味深いです。
「島唄」「もらい泣き」という一般によく知られたこの曲たちも、歌声が入っていないからといって寂しさなんてまったく感じない、尺八の音色を聴くだけでもおなかいっぱいの気分になってきます。
あとすごくカッコイイのが「東風(こち)」。ノリが良くて、聴いてて楽しい曲。この曲と「もらい泣き」辺りは、なんというか…ひとつの楽器をコレだけ自由自在に操ることができたら、さぞかし気持ち良いんだろうなぁ…と思いました。
最近は道山さんのブログをチェックするのが日課みたいになっているんですけども。この間は過去の記事までずーっと遡って読んでいったら、「東風」はライブでは色々なバージョンで演奏されてきたということが書かれていて。きっとライブで共演する楽器だったり、その楽器を演奏する人によって少しずつ違いがあったんだろうな、と思ったりしました。この間のまつもと市民芸術館でのライブ、ホールのHPで事前に発表された演奏予定の曲にはこの曲が入っていて。実際には演奏されなかったわけですけど…もしかして、マリンバと演奏するバージョンっていうのもアリだったんでしょうか。だとしたら、それはそれで聴いてみたかった気がします。…でもまぁライブで聴いた曲はどれもこれも素晴らしかったので、それはそれで満足っていうか…(どっちだ)。

で…私、実はこの間のライブとか、その前の日に参加したワークショップをきっかけに、自分でも尺八をどーしてもやってみたくなりまして。近所の楽器店で紹介して頂いた尺八の先生にお会いして、本当に尺八をはじめることになりました。ここまでちゃんと行動に移したのは、たぶん最近にはあまりなかったことです。
というわけで、いま我が家には先生からお借りした尺八があります。とりあえず、音を出せるようになったらお稽古が始まる予定なので、その、音の出る息の出し方だったり体の感覚を今は掴めるよう、自主練習中です。
…で、何が言いたいかというと。
今まで、きれいだなぁとかカッコイイなぁとか、ただただ聴いているだけだったのが、自分で音を出す努力をするようになってから道山さんの演奏する尺八の音を聴くと、その音色だとか色々が、どれだけすごいことなのか…というのを肌で感じているここ数日で、どうしてこんなすごい音が出るんだろう?と…驚きと尊敬、感動でいっぱいになっています。
「ほんっとにちょっとですけど、尺八吹けるんですよー」というレベルでいいから、人に言えるくらいにはなりたい、それが今の私の目標です(笑)。

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2008年5月13日 (火)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル#6 ドビュッシー「前奏曲集」~皿の上のミステリー~

Amadeusさて今回はドビュッシーのピアノ曲です。

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル#6 ドビュッシー「前奏曲集」~皿の上のミステリー~

新しい芸術が次々と生まれた19世紀末フランス。美術の世界では印象派が、光や色彩をとらえた、新しい絵画を生み出したように、ドビュッシーも、自らの感性がとらえた音を、それまでの音楽的常識を打ち破り、色彩豊かな、叙情的な響きを生み出しました。多彩な響きによって、クラシック音楽に新たな地平線を開いたドビュッシー・前奏曲集の秘密に迫ります。


依頼人は、フレンチレストランのシェフ。開店以来閑古鳥の鳴いている店を立て直そうと、フランスでの修行時代の師匠に相談したところ送られてきたメニューの謎を解いてほしい、と天出を訪ねてきました。

送られてきたメニューとは次のようなもの。
            ↓
    前菜…風にそよぐ小船の帆
    スープ…亜麻色の髪の乙女
メインディッシュ…音とかおりただよう夕暮れ
    全てを鐘の音のごとく響かせよ 

このメニューを見た天出は、ピンとひらめきます。これはドビュッシーの「前奏曲集第一巻」のことを言っている、と。そこでシェフの作った料理を試食しながら、それぞれの曲が持つ特長から、師匠が伝えたいことを推理していくことに。

 まず前菜「2.帆」。全音音階による独特の響きで、浮遊感や終わらない感覚を表現しています。ドビュッシーはこの音階をパリ万博で耳にしたインドネシアの音楽をもとに思いついたのだとか。この曲から師匠の伝えたいことを考えると、常識や伝統にとらわれない斬新なものを作りなさいということだと、天出は推理するのでした。
 次はスープ「8.亜麻色の髪の乙女」。変ト長調のこの曲、7音で構成されるべきところを5音で構成されています。スコットランド民謡でも用いられる音階ですが、日本の演歌・民謡でもよく用いられる、日本人の耳にもなじんだ音楽。単純な響きから生み出される多彩な音楽。ここから天出は、料理には足し算ばかりではなく引き算も必要なのだ…というメッセージが込められていると推理します。
 そしてメインディッシュ「4.夕べの大気にただよう音とかおり」。音に表すことの難しい色彩や香りを、ドビュッシーは五感を研ぎ澄ませ、この曲の中で表現しています。ここから天出は、自分の感性を大切にしなさい、というメッセージを読み取るのでした。
 最後に書かれた「すべてを鐘の音のごとく響かせよ」=「10.沈める寺」。神によって沈められた寺の伝説をモチーフに書かれた曲。左手で奏でる低音部分は、ペダルづかいでひとつひとつの音が微妙に混ざり合って、なんとも言えない不思議な響きです。ここから、依頼人の師匠は「ひとつひとつの料理が斬新さ、シンプルな中にある奥の深さ、そして自らの感性を大事にした、素晴らしいものであることは当然として、そのひとつひとつに調和が取れて、統一性があることも重要である」ということ、そして、伝統や固定観念にとらわれず新しいものを生み出そうとする努力…修行時代の必死さを思い出しなさいという…「初心忘れるべからず」というメッセージを、依頼人に示して見せた天出でした。

…ドビュッシーが活躍した時代、美術・音楽をはじめとした芸術の世界では、“印象派”と呼ばれる人々が、自らの感性を形にするべく、それまでの伝統的なものの殻を打ち破る努力を惜しみませんでした。そんな人々の心意気を感じさせられる回でした。

次回はモーツァルトのピアノ協奏曲です。ついに天才モーツァルトの登場ですね♪(意味不明…)。


天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
飛石蔵人…梶原善

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2008年5月 7日 (水)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』   事件ファイル♯5 シューベルト「弦楽四重奏曲ニ短調・死とおとめ」~八ツ橋村の怪文書~

Amadeusさて今回はシューベルト。なんだか…ちょっとおどろおどろしい感じ?

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯5 シューベルト「弦楽四重奏曲ニ短調・死とおとめ」
~八つ橋村の怪文書~

大音量で奏でられる、第1楽章冒頭。忘れられない印象的な旋律。
そして、死神の出現を思わせる不気味な第2楽章のメロディー…。
作曲中に病に冒されたシューベルトは、死を直視し、究極の弦楽四重奏の傑作を生み出した。「死とおとめ」に秘められた彼のメッセージとは?

依頼人は、財政赤字に苦しむ村の村長さん。村がピンチに陥ったときにそれから救ってくれるとして代々村に伝わる「苦楽死箱(くらくしばこ)」があるものの、ひとりで開けるのはこわくて…と天出のもとを訪ねてきました。

これのどこが名曲探偵の仕事なのか?…ホラーじゃないのか?と思うところですが、なんとその箱の中にはクラシック音楽に関するメッセージが入っていたのでした。
そのメッセージとは「死とおとめを四つの弦で奏でよ」というもの。
“死とおとめ”…シューベルトの弦楽四重奏曲“死とおとめ”を聴けというメッセージだとして、そこにどんな意味があるのかを天出は探ることになります。

この曲、歌曲王として名前を知られるようになった矢先のシューベルトが、不治の病に冒されたことを知ったころに作られた曲。ちなみにシューベルトがかかった病は、今では治療で治る梅毒だったといわれています。

病に冒され絶望に沈む、ただただ暗い曲なのでは…と、その背景やタイトルから思ってしまいます。たしかに…第1楽章のめまぐるしく調の変わるところは、こわさ、不安を感じさせられます。
そして第2楽章。葬送行進曲を思わせるような、静かな…暗い鬱々とした、ほとんど動きのないメロディが、不安から絶望…というか、死の世界を想像しているような気もしました。

しかし、このあとに続く変奏部分では、暗く動かない戦慄に仄かな希望の光が見えてきます。そこからは、病に冒され死んでいくことを悲しみ、絶望するというよりも、生きていくことを考える、死に向かっていくことは変わりないけれど、それまでどう生きるか…というような自分の運命を受け入れよう、というような、ほんとに仄かな光、そして強い意思を感じることができます。

ここから見えてくる、苦楽死箱に託されたメッセージの意味とは何でしょう。
打ちひしがれ、絶望するばかりではなく、その状況を受け入れて、そこに何か希望を見出せないか考えてみなさいってことでしょうか。
どん詰まりの状況を受け入れるということは、そこに留まって沈み込むことではなく、そこで出来うる限りのことをするということなのでしょう。

そんな希望を持って、探偵事務所をあとにした村長さんでしたが…、後日送られてきたのは探偵料の現物支給、「死とおとめ饅頭」。すごいネーミングですけど…それ自体がもう、村の危機的な状況を受け止めて、どこか開き直った分かりやすい部分なんでしょうね。

次回はドビュッシーの前奏曲集です。ちょうど、藤原道山さんがドビュッシーのフルート曲を尺八で演奏されたのを聴いたばかりなので、これはピアノ曲なので全く関係ないとは分かっていても、ドビュッシーと聴くだけでなんだかドキドキします(なんか変ですね…)。


天出臼夫…筧利夫
響カノン…黒川芽以
八橋弦太郎…佐藤正宏

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2008年5月 6日 (火)

茂木大輔の生で聴く「のだめカンタービレの音楽会」in長野県松本文化会館

Nodameconcertかなり忙しいことになりましたが…藤原道山さんのライブからそのまま、松本市内を、まつもと市民芸術館→長野県松本文化会館へと移動して、もうひとつコンサートに。同じ日に重なったことが分かった時点で、どっちかを諦めなければと思いましたが、いくら考えても、どちらも諦めきれずこのようなことになりました…。

※注意※
このさき、曲目より下はネタバレとなっております。これからの日程にご参加予定の方はご注意を。ご覧にならない方が、より新鮮に楽しめる部分もあるかと思いますので…。


茂木大輔の生で聴く「のだめカンタービレの音楽会」
(長野県松本文化会館大ホールにて)

指揮・お話 茂木大輔
    演奏 中部フィルハーモニー交響楽団
        池田昭子(オーボエ)
        渡邉恵津子(ソプラノ)
        須藤梨菜(ピアノ)

曲目 ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調Op.92より第1楽章
    モーツァルト  歌劇「魔笛」K.620より第2幕 夜の女王のアリア
              “復讐の炎は地獄のように我が心に燃え”
    モーツアルト  オーボエ協奏曲ハ長調K.314より第1楽章
    ロッシーニ   歌劇「セヴィリアの理髪師」より
              ロジーナのアリア“今の歌声は”
    ラフマニノフ   ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.13より第1楽章
    (アンコール) モーツァルト  きらきら星変奏曲 
         …休憩…
    ブラームス   交響曲第1番ハ短調Op.68
    (アンコール) チャイコフスキー 弦楽のためのセレナーデより ワルツ

クラシックのコンサートは、「のだめ…」を好きになってからいくつか足を運びましたが、そのどれとも違う、なんとも楽しいコンサートでした。

開演前の舞台上に登場したのだめマングース。ピアニカで「ラプソディー・イン・ブルー」と「A列車で行こう」を演奏してくれました。マングースの着ぐるみを着ていたのは、このあとラフマニノフのピアノ協奏曲を演奏する予定のピアニスト・須藤梨菜さんでした。遠かったんですけど、客席に向かって手を振る様子などがとっても可愛らしかったです。登場したときに被っていたマングースの顔の部分を取って演奏していましたけど、原作とかドラマでは被ったままですよね…。実際にやろうとすると大変なことなんだなぁと思ったりしました。

そして最初の曲は、“ベト7”ことベートーヴェンの交響曲第7番。あの“ジミヘン弾き”もやってくれましたよ。そこまでするとは思ってなかっただけにびっくり。完成と笑い声、そして拍手まで起こってしまいました(笑)。普通のクラシックのコンサートではありえないことですけども…(笑)。でもステージ上はもちろん、客席も「のだめ」そのものの状態になって、まるで漫画の世界に入ったみたいな感覚でした。
私としては、この曲を生で聴くのは2回目になりました(前回のレビューはこちら)。今回は第1楽章だけだったので、それはちょっと残念というか、なんというか。第4楽章が最高に盛り上がって、興奮するので。
このあと指揮をしていた茂木大輔さんがご挨拶。なんでも、この“ベト7”が演奏会のプログラムに入っているだけで、チケットの売れ行きが違うのだとか。そうそう、私が前にベト7を聴いたコバケンさん指揮のコンサートも盛況でした。私の動機も、半分くらいはあのベト7を生で聴きたいってところがあったかなぁと、今にして思えはそんなかんじでしたし…。

そして、ドラマ版では多賀谷彩子の歌の吹き替えをされていたソプラノ歌手の渡邉恵津子さんが登場してのモーツァルトの「魔笛」から、夜の女王のアリアと、ロッシーニの「セビリヤの理髪師」からロジーナのアリアを、そして同じくドラマ版で“くろきん”こと黒木くんの演奏の吹き替えをしていたN響オーボエ奏者の池田昭子さんが登場して、モーツアルトのオーボエ協奏曲。ドラマで聴いていた歌声、音色を直接聴いているっていうのは、なんとも贅沢なことだなぁと思いました。また、渡邉さんや池田さんと茂木さんが、楽器や声のことなどについてお話をする場面もあったりして、それもなかなか楽しめました

前半最後は、最初にマングースの着ぐるみを着ていたピアニストの須藤梨菜さんがドレスに着替えて登場、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と、アンコールでモーツァルトのきらきら星変奏曲。のだめの年齢や環境に近いピアニストを探していた茂木さんが、N響と共演された須藤さんを見て「この人だ!」とコンサートへの出演をお願いしたのだとか。茂木さんからの「お友達から“のだめ”みたいだとか言われませんか?」との質問に「自分では思わないけれど周りの人からは言われます」と答えていて、その自覚がなさそうなところが面白かったです。

後半はブラームスの交響曲第1番。今回のコンサート、ステージ奥のスクリーンに曲の解説や、その曲の出てくる「のだめ…」(漫画版)のシーンが映し出されるという趣向なんですけど、この曲のときは、なんだか「名曲アルバム」みたいでした。
で…何が良かったって、主題や特徴的な音が登場するときにタイミングよく解説が流れるところです。他のコンサートでも、配られるプログラムに色々と解説されていることが多いですが、解説されている部分がどこなのか、聴いているだけじゃ分かりにくかったりするんですよね…。それが、その部分が演奏されているときに「ここですよ!」って感じで出てくるので、すごく分かりやすくて納得できました。

そんなわけで、今までになくトークが面白く、曲も分かりやすく聴いて、面白い趣向がたくさんの、楽しいコンサートでした。
…アンコールにチャイコフスキーの弦楽のためのセレナーデの前に、拍手のことについて少しお話がありました。今回のコンサートは「のだめ…」を足がかりにクラシックを身近に楽しむという感じなので色々なことに寛容ですが、これから他のコンサートに足を運ぶ人が出てくるかもしれないということを考えると、必要なお話だったなぁという気がしました。

Mogiikedasignおまけ…
休憩時間にはオーボエ奏者の池田昭子さんに、最近発売されたアルバムのブックレットにサインしていただきました。
また、終演後には茂木大輔さんに、コンサートのパンフレットにサインしていただきました(本当は会場で購入した茂木さんのご本にしていただくつもりでしたが、せっかくなので…)。

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2008年5月 5日 (月)

藤原道山ライブinまつもと市民芸術館

Dozanlive前日のワークショップでますます楽しみになったライブに出かけてきました♪

藤原道山ライブ(スペシャルゲスト・SINSKE)
まつもと市民芸術館小ホールにて
5月4日(日) 14:00開演
尺八:藤原道山
マリンバ:SINSKE

[曲目]
第一部(ソロ)
鶴の巣ごもり
シランクス
甲乙(かんおつ)
無伴奏尺八組曲第5番「ペルシャ」
…休憩
第二部(デュオ)
空(尺八)
荒城の月
アメイジング・グレイス(マリンバ)
月夜浮遊
アヴェ・マリア
ボレロ
(アンコール)
春の海
アメイジング・グレイス(尺八)

前半は袴姿が凛々しくカッコいい(←ん?一緒か…)道山さんが登場して、伝統的な尺八の曲から、洋楽まで4曲が演奏されました。どれも初めて聴く曲ばかりでしたが、それぞれに違う表情をもった曲ばかりで、なかなか楽しかったです。

1曲目は「鶴の巣ごもり」。じつは今まで尺八の古典の曲ってあまり聴いたことがなくて…これが初体験になって、知らない曲ながらいかにも「和!」って感じで、尺八のライブを聴きに来たなって雰囲気になってきました。

2曲目の「シランクス」はフランスの作曲家・ドビュッシーのフルート曲だそうです。そういわれてフルートの音色を思い浮かべて聴くと、あぁなるほどなぁって感じで(どんな感じだか…)。ドビュッシーといえば、その頃フランスで流行していた日本文化(ジャポニズム)の影響を受けたことでも知られ、「交響詩<海>」の表紙に葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が使われていることでも有名です。そんなこともあって…ただ洋楽というよりはどこか和風というか不思議なメロディで、尺八の音色にも合うなぁと感じられました。
道山さんは高校生のときブラスバンド部に入っていて、そこではフルートを吹いていたのだそうですけど、指揮者をしていたことのほうが多かったのだとか。うーん…指揮者も似合いそうですよね。ちょっと見てみたかったかも(笑)。そこでの洋楽器を演奏したり五線譜をたくさん読んだ経験が今にも生きていると思う、とお話されてました。

3曲目の「甲乙」は“かんおつ”と読みます。尺八の用語で高い音を甲(かん)、低い音を乙(おつ)と呼ぶところからきている曲名。陰と陽、緩急、強弱などの対比を使った曲で、私はやっぱり激しい部分というか…早くなる部分が、道山さんの指の動きを見るだけでも楽しくて、ワクワクしました。
前半最後の曲は「無伴奏尺八組曲第5番<ペルシャ>」。ヴァイオリンとかチェロとかの無伴奏ソナタとかはよく、タイトルくらいは聞くんですけど尺八もあるとは知りませんでした。尺八が奏でるオリエンタルなメロディが不思議で…でもたとえば、砂丘(というか砂漠)を馬で旅する人や、照りつける太陽の日差しなど、絵がはっきり浮かんでくるようでした。尺八の底(?)のところを叩いて、馬の蹄の音を出すところが面白かったです。

休憩明け。緑っぽい、派手目な柄のシャツに茶色っぽいジャケットとパンツで登場した道山さん。袴姿も良かったですが、こっちもカッコよかったです♪
1曲目に道山さんがオリジナル曲「空」(“くう”と読みます)を演奏したあと、道山さんの紹介でマリンバ奏者(マリンビストと言うそうです)のSINSKEさんが登場されました。黒い上下に白いシャツという格好で、道山とはまたタイプの違うカッコいい方で…このおふたりがステージに揃うと、ちょっといい感じというか…華があるなと思いました。

2曲目はおふたりで「荒城の月」。そして3曲目はSINSKEさんのソロで「アメイジング・グレイス」。ニューヨークで初めてライブをしたのがあの9.11の同時多発テロの直後だったとかで、そのときのニューヨークでのエピソードとともに演奏してくださいました。マリンバのやわらかい音が心地よく、そのおなじみのメロディに聴き入ってしまいました。

そして…SINSUKEさんによるマリンバの説明や道山さんとの面白いトーク。
SINSKEさんが演奏に使っていたマリンバは長さが3mくらいで5オクターブの音を出せるものだそうで…「大きい楽器ですよね」と道山さんに話を振られたSINSKEさんが「一家に一台どうですか?テーブルとか、あとバーカウンターにしてグラスを滑らせたり」とジョークを飛ばし、道山さんに突っこまれるという一幕もありました(笑)。
そんなトークを織り交ぜつつ、4曲目に演奏されたのがSINSKEさんが道山さんとのコラボ用に作ったという「月夜浮遊」。もうこの曲、とにかくカッコよかったです。興奮!って感じで(訳の分からない感想ですみません…)。いま製作中のアルバムに入るかどうか分からないけど…というお話でしたけど…また聴いてみたいので是非!と思いました。

5曲目はグノーの「アヴェ・マリア」。シューベルトのも素敵ですけど、私はこっちのほうが好きです。マリンバの優しい音色と尺八の音色に心が洗われるようでした。

そして最後の曲はラヴェルの「ボレロ」。
ここで披露されたエピソードが、私にとっては実にツボで…(笑)。
狂言師の野村万作さん(私の大好きな野村萬斎さんは万作さんのご長男です)が人間国宝になられたとき、大学で万作さんから狂言を習っていたり、あと萬斎さんとは一緒の舞台でお仕事をされていた関係で、お祝いの会で「ボレロ」を尺八と何か洋楽器で演奏して欲しいとリクエストがあって、マリンバとのデュオ用にアレンジされたものだとか。
じつは、尺八や道山さんに興味を持ったきっかけが、道山さんも出演された萬斎さんの舞台「敦-山月記・名人伝-」を観に行ったときだったので、この辺の繋がりっていうか…エピソードを聞くことが出来たのは、すごく嬉しかったです。
この曲自体をすごく好きで、芸術館のHPに載っていた曲目で「ボレロ」の3文字を見たときからいちばん楽しみにしていたところに持ってきて、このエピソード。万作さんや萬斎さんもこの演奏をお祝いの席で聴かれたんだなぁと思うと、それだけでも感慨深かったですが、演奏もとっても素晴らしくて、色々と面白い部分があって興味深かったです。
最初に聞こえてきたのが弦楽器のピッチ・カート部分を奏でるマリンバで…その部分からワクワクしてきて…で、気がついたら小太鼓が刻むリズムを尺八の音だったので、そういう使い方もあるんだなって…初めて道山さんの演奏を聴いたときに感じたことをまた思い出していました。そして、中盤に登場するホルンやトロンボーンの艶っぽい音色に、尺八のあの独特の、かすれのある音色は通じるものがあるらしくて…なんかすごく色っぽい響きでした。
(…よろしければ、こちらなどいかがでしょう。当ブログ内の、「ボレロ」に関する記事です)

そしてアンコール。いったんステージから降りられたおふたりが再び登場して、「春の海」。琴と尺八で演奏されるこの曲を、尺八とマリンバ(道山さんの談によれば「木琴だから木のお琴」)で。マリンバの音色が、のどかな春の海を思い起こさせてくれて、琴とはまた違った魅力がありました。
で…「春の海」のあと、ステージ上に何本か置かれていた尺八を全部持って行かれたので、あぁこれでお終いかなと思いましたが、道山さんおひとりで再び登場されました。そして…「アンコールの2曲目は全く考えていなかったんです…」とおっしゃっていたら客席から「アメイジング・グレイス!」とリクエストの声があり、それに応えて演奏してくださいました。SINSKEさんのものと、道山さんのもの。同じ曲を違ったバージョンで聴くという、なんとも贅沢な感じで…大満足なライブでした。

Dozansinsukesign

長いおまけ…。
終演後に、CDを購入した人対象でサイン会がありました。
せっかくだからおふたりともサインしていただこう♪ということで、1枚ずつ購入。

(上)藤原道山さんのアルバム「かざうた」のCD表面に日付入りでサインしていただきました。以下、こんな会話。
りみっと「きのうのワークショップではお世話になりました~」
道山さん「あーありがとうございました~。いかがでしたか?」
りみっと「えーと…これから、ちょっとやってみようかなと…」
道山さん「あ、そうですか!是非♪」(←勝手に♪つけました…)
りみっと「はい~♪あ、ありがとうございました~(とサインしていただいたCDを持って退散)」
…プラ管の尺八をネットで見て、買おうかどうしようか迷っているくらいなレベルだったはずが、道山さんを目の前にしたら、うっかり、もうすでに尺八をやることに決めたみたいな発言を…(汗)。あの爽やかな笑顔を目の当たりにして、ちょっと浮かれ気味だったのかも…。あ、いえでも本当に近くで教えてくださるところがあれば、独学ではなくてちゃんと習いたいなぁとは思っているんですけど…どうなるかなぁ…。
口の動きも頭の回転もトロいもので、これくらい喋るのが精一杯だったんですけど、ワークショップでいちどお目にかかったので、私としては思ったより緊張せずお話できてよかったです。

(下)SINSKEさんのアルバム「THAT’S MARIMBA!」のCD表面にサインしていただきました。写真では見えづらいですが、スマイルくんみたいな顔の書かれたかわいいサインです。以下、こんな会話。
りみっと「あの~マリンバを生で聴くの初めてで…思ったより大きな楽器でビックリしました~」
SINSKEさん「あ、そうだったんですか~どうですか?一家に一台」
りみっと「ははは…(上手く返せず)。あ、あの、「ボレロ」すごく良かったです」
SINSKEさん「あーありがとうございますー。まだレコーディングとかしてないんですけど…やりたいなぁ」
りみっと「あ、また聴きたいです~」
SINSKEさん「ですねー。あ、演奏会などもまたいらしてくださいね~」
りみっと「あ、はい♪どうもありがとうございました~(と退散)」
…うーん。こんなにちゃんと会話したかどうか定かではありませんが(爆)、読んで分かりやすいように補って構成してみました。ほんと、頭の回転がトロくて…ジョークにも上手く反応できず申し訳ない気持ちになりましたが…すごく気さくな感じで話してくださったような印象で、最後は手を振って見送ってくださいました。なんて良い方なんでしょう。

そんなわけで…ライブで存分に楽しみ、サイン会では緊張しつつも、少しですがお話させていただいて、いい時間を過ごさせていただきました♪
で…その興奮も冷めやらないまま、私は次の目的地へ向かいましたが…そちらのお話はまた次に。

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2008年5月 3日 (土)

尺八ワークショップ

Dozanworkshopなかなかない機会ってことで…ライブ前日のきょう、こんなのに参加してきました♪

藤原道山 尺八ワークショップ
5月3日(土) まつもと市民芸術館・オープンスタジオにて

まつもと市民芸術館でマリンバ奏者のSINSKEさんをゲストにライブを行う、尺八奏者の藤原道山さんによる、尺八についてのレクチャー。こういう機会でもないと全く触ったことのない楽器に触れることってないだろうな…と思い、しばらく悩んだ末に参加することに決めたのでした。
私は尺八を持っていないので、“なる八くん”というプラスティックで出来た楽器をお借りしました。

内容としては、尺八の歴史、しくみ、種類などのお話があり、実際に演奏してみるということで、適した姿勢や息の出しかた、楽譜の見かたから、そして音を出すというところまでやりました。道山さん所有の様々な種類の尺八を見せていただき、その音色の違いなども実際に吹きながら説明してくださいました。

「じゃあ音を出してみましょう」ってことで、説明を聞きながらやってみるんですけど、これがまた、全然音が出なくて(笑)。そこでいったん休憩ってことになったんですが、結局、道山さんがひとりひとりのところを回って、個人指導的な感じになり…。私も、うーん音が全然出ないんだけど…と困りながらひとりでやってたら「どうですか?」と声を掛けていただき…肩に力が入りすぎ、とか、管のなかに息を入れようとしないで前に向かって出す感じで、とか色々とアドバイスしてくださいました。どうも、慣れないうちは音の鳴るポイントがすごく狭いらしくて。私が構えている楽器に手を添えて、あれこれ微妙に動かしてそのポイントを探してくださったんですね。で…息を前に出すことを意識してみたら、だんだん音が鳴るようになって…やっぱり初めて音が出ると嬉しいものですね。
今までやったことのある笛っていうと、リコーダーくらいなんですけど…リコーダーは吹き口をくわえて単純にプーと息を送り込めば勝手に音が出てくれるけれど、尺八はそういう吹き方だと全然上手く行かないので、そこが難しいなぁと思いました。フルートはちょっとだけ触ったことあるんですけど…ちょっと似てるかもという気もしました。
忘れないうちに、もう少しやってみたいなぁと思いました。“なる八くん”でもいいから自分用に欲しい、と思っていたら、プラ管の尺八がいいですよと教えてくださる方がいらして…ネットで調べたら値段も手ごろだし…本気で悩んでます(笑)。

…それで、「休憩しましょう」ということで道山さんがいったん会場から出られて、ほんとに休憩になったんですけど…しばらくするとだんだん音を出す人が増えてきて(笑)、戻ってこられた道山さんが「休憩って言ったのに…(苦笑)」っておっしゃってました。私は2回目の休憩のときは手も疲れてたので、配られたプリントを見たりしてただけなんですけど…皆さんほんとに練習熱心でした。

それで、休憩明けは「曲をやってみましょう」と無謀な感じに(汗)。で、最初におさらいで音を出してみましょうということになったら、練習の甲斐あって、全員で音を出したらかなりの音量になりましたね~。私も無事に音が出ました(嬉)。
童謡の「かごめかごめ」の楽譜が配られていたんですけど、最初の「♪かーごめかごめ♪」だけなんとか吹いてみるという、そこまでで音を出してみるところは終わりでした。やっぱり孔を押さえると音が鳴りづらくて大変でした。

最後にまた、参加者の質問に応えて、尺八のお話を色々してくださいました。
そのなかで、尺八を始めたときなかなか音が鳴らなくて、そのときの悔しさがあったから一生懸命になれて、楽しく感じられたというお話をされていたのが印象的でした。
なんでもそうでしょうけど、すぐに出来てそれが楽しいっていうこともある反面、なかなか上手く行かないなかで頑張って出来たときの喜びや達成感は大きいし、一生懸命になっているその時間が尊く感じられることって多いなと思います。
「一生続けられるものに出会えてよかった」という言葉から…ほんとうに尺八を好きだという思いがすごく伝わってきました。

さて明日はいよいよ道山さんのライブを聴きに行ってきます。今回のワークショップに参加したことで、ますますライブが楽しみになりました♪
マリンバの音を生で聴くのは初めてなので、そちらも楽しみにしたいと思います。

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2008年4月29日 (火)

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯4チャイコフスキー「交響曲第6番」~遺された楽譜の謎~

Amadeus_2今回はチャイコフスキー最後の交響曲。

クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』
事件ファイル♯4
チャイコフスキー「交響曲第6番」~遺された楽譜の謎~

「白鳥の湖」「眠りの森の美女」などのバレエ音楽や「ピアノ協奏曲第1番」などで知られるロシア最高の作曲家・チャイコフスキー、最後の交響曲、それが「交響曲第6番“悲愴”」。この曲の完成から二ヶ月、自らの指揮で初演してからわずか9日で、チャイコフスキーはこの世を去ってしまったのでした。
聞く者すべての心を深く揺り動かすチャイコフスキーの驚異の作曲技法、その全てが明らかに…?

依頼人は、主人に先立たれた女性。クラシック音楽ファンだった夫の持ち物の中から、「l君に贈る」と書き込みのある楽譜を発見。その楽譜とはチャイコフスキー「交響曲第6番“悲愴”」。“君”というのがいったい誰なのか、そして夫には何の目的があったのか知りたいと、