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石田 衣良: 池袋ウエストゲートパーク
主人公・マコトが、ある出来事をきっかけに、池袋で起こる様々なトラブルを解決するようになるお話。
横山 秀夫: 臨場 (光文社文庫 よ 14-1)
L県警の検視官・倉石義男のキレ者っぷりを堪能できる全8作の短編集。
太田/光∥著: 憲法九条を世界遺産に
発想のユニークさは、憲法九条にも負けません。
奥川/純一∥著: ブラウンダイアリー・春夏秋冬
クマのブラウンがとってもカワイイんです♪癒されます。自然に笑顔になっちゃいます。
奥田/英朗∥著: 町長選挙
トンデモ精神科医第3弾。またまたハチャメチャ、でもチョットいい話♪
2021年9月の課題。
NHK-Eテレ「100分de名著」
ル・ボン「群衆心理」
解説:武田砂鉄
善良な人々が「群衆」と化す過程を考察、その特性や功罪を論じた社会心理学の本。
ル・ボンは「群衆」とか一般の人のことを否定しているようにも思われるものの、群衆とか多くの一般の人が、正しく(?)物事を考えたり行動したりすれば、世の中は良い方向に変わっていくよということを期待しているのかも?と思いました。
解説者の方の考え方は少し苦手というか、自分とは相容れない部分もあったものの、多くの人の注目を集める人物を利用してあれこれしようとする人々の存在とか、そういうのは近年、特にこのコロナ禍では感じることがあったので腑に落ちるところもありました。
2021年8月の課題。
NHK-Eテレ「100分de名著」
アレクシエ―ヴィチ「戦争は女の顔をしていない」
解説:沼野恭子
第2次世界大戦に従軍した女性たちの声を集めた証言文学。
アレクシエ―ヴィチはウクライナ生まれベラルーシ育ち。
政府から反体制とされ欧州各地を転々とした後に2011年に帰国するも、2020年の大統領選に端を発する民主化運動に名を連ねて再び国外での活動を余儀なくされる身。
ベラルーシといえば先日の間のオリンピック中にもひと騒動あったな、自由に物も言えない環境なんだなと、この短い期間で本の中と外両方について思い、生まれた国や時代がその帆の人生に大きく影響するんだな…と感じずにはいられませんでした。
2021年7月の課題。
100分de名著
ボーヴォワール「老い」
解説:上野千鶴子
NHK-Eテレ「100分de名著」のテキスト。
私にとっては「老い」はいつか来るものとは思いつつも、当事者感覚にはまだ遠い部分もあります。
上野千鶴子さんの解説のなかで、ご自身が40歳過ぎに新しいジャンルで研究を始めたことが書かれており、私自身が20代後半の頃「転職するなら30歳までにしないともう無理」と漠然と思っていたことを思い出し、ハッとさせられました。
40代50代でも、まあなかなか体や頭がついて行かないこともあるでしょうが、新しいことに挑戦することをあきらめなくてもいいのかもしれない…と少し勇気をもらう部分はありました。
反面、「老い」とどう向き合うか、それを周囲や多くの人にどう見せるか、または見せないのか、そういう面では、社会の概念にとらわれている部分もあるかもしれないけれど、その人や家族それぞれの考え方があり、「こうするべき」「こうあるべき」と決めるべきでもない、とも思いました。
2021年6月の課題。
100分de名著
レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
解説:戸田山和久
Eテレ「100分de名著」のテキスト。
テキストを読む前に「華氏451度」を読んでいるとき、あれ…これって今の世の中のことを言ってるんじゃ?と感じた部分を解説で言葉にしてくれているので、より理解が深まった気がしました。
それにしても、100分(25分×4回)で名著を紐解く(要約して紹介する)番組でこの作品を取り上げるって、なかなか興味深いです。
ただ、手軽に紹介するのが悪いことばかりとはかぎらず、それをきっかけにその名著を手に取ったり、色んなことを考えるきっかけになるから良い面もあるんじゃないかなとも思いました。
2021年5月の課題。
100分de名著
三島由紀夫「金閣寺」
解説:平野啓一郎
NHK-Eテレ「100分de名著」のテキスト。
「金閣寺」は何度か読み、お芝居も観に行ったことがあり、三島作品のなかでは触れる機会の多かった作品ですが、作者の生涯と関連付けて読んだことはなかったのでとても興味深かったです。
番組のなかで伊集院さんが、この作品が長く読み続けられていることについて「金閣寺が焼けたという実際の事件と、いま僕らはその後三島がああなった(自決した)ことまで知って読む」ということを言っていたのが印象に残ったし、そうかもなあ…と思いました。
朗読の山田裕貴さんは最近気になってる役者さんだったので、その部分でも楽しみました。
2020年9月の課題。
NHK-Eテレ「100分de名著」
デフォー「ペストの記憶」
解説:武田将明
ロンドンでの1665年のペスト禍を描いた作品を解説。
デフォーの「ペスト」(平井正穂・訳/中公文庫)と併読しました。
もとの作品自体には、はっきりしたお話の筋がなく、話題や時系列が前後したり飛んだりすることも多いので、
①パンデミックへの向き合い方、②生命か生計か、③管理社会と市民の自由、④記録すること・記憶すること
の4つのブロックに分けて作品の内容を紹介しつつ、現在のコロナ禍と関連づけて解説しているのが、とても分かりやすかったです。
また、「縦横無尽」「ごちゃまぜ」「語り手の意見の矛盾」など、作品の特徴を挙げているところも、作品を読み進めるにあたって、とても参考になりました。
この番組とテキストで知ったこの作品、カミュじゃない「ペスト」もあるんだ、と興味を持ち読み始めたものの、なかなか読み進まず、また、他の本に寄り道したりして、半年ほどかかってようやく読み終わりました。
昨年の今頃はカミュの「ペスト」を読んでいて、ほぼ1年間、2冊の「ペスト」と付き合うことになりました。
コロナ禍はまだ収まっていませんが、1年前にはワクチン接種が始まっていることなど想像もしていなかったので、本当に少しずつではありますが、世の中は前に進んでいるのかもしれませんね…。
2021年2月の課題。
NHK-Eテレ「100分de名著」
フランツ・ファノン「黒い皮膚・白い仮面」
解説:小野正嗣
マルティニークも、マルティニーク文学っていうジャンルがあることも、そしてファノンという人も、この本も、このテキストを読むまで知らなかったなか、これを読み始めたところで、東京五輪関係で“女性蔑視発言問題”が起こり、差別について考えることが増えました。
目の前で起こったことについて、それは“ノン”だと言うことに肌の色は関係ない。だけど、みんなが“ノン”だと言うわけでもない難しさもあるな…とも思います。
でもそれでも、立場の違う人のことを知ろうとしたり問い続けていく人間でいるの、大変だけど必要なことなんだろうな、と。
ファノンがフランス人の子どもから「二グロ、怖い」と言われたときのエピソードが紹介され、その子どものお母さんが「子どもにはあなたが私たちと同じくらい開けているとは分からない」と詫びる部分について、テキストで「黒人だけど、私たちと同じくらい教養を身につけている」というのも実は差別ではないか…という風に結びつけている部分、番組の放送では、伊集院さんと小野さんの言葉のやりとりでテキストと同じ流れが再現されているところ、しかもそこに「子どもには分からないかもしれないけど大人には分かるんだというプライドの現れ」という伊集院さんの視点も入りつつ…というところが、おふたりの会話の上手さが見えて、テキストで読むのとはまた違う面白さがありました。
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