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おしらせ

  • 2007.1.23
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おさんぽクマさん春の庭

  • わーい
    春の陽気に誘われて、クマさんもおさんぽしてみました。

2007年春の訪れ

  • 綿帽子
    2007年、春の風景を集めてみました。

ほんだな

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2019年8月16日 (金)

それを愛とは呼ばず

Sorewoaitohayobazu

静かな狂気。

桜木紫乃
「それを愛とは呼ばず」

妻の事故でそれまでの立場を追われた亮介と、鳴かず飛ばずで芸能事務所から契約を打ち切られた紗希。銀座のキャバレーでの出会いから始まるふたりの物語。
紗希の、静かな狂気というか引力のようなもの…。紗希視点で読んでるときは少し見えにくいのですが、亮介視点だと…なんだか吸い込まれそうで目をそらしたいけれどそらせないような、ゾワッとするものを感じます。
終盤あたり、まさかこれハッピーエンド的な感じになるのか…?と一瞬思いましたが、やっぱりそこは、桜木紫乃さんだから…という結末ではあれど、いきなりの急展開という部分もありました。



2019年8月15日 (木)

リア家の人々(再読)

Riakenohitobito

思いがけず再読。

橋本治
「リア家の人々」

砺波家の文三・くが子夫妻と、その娘の環・織江・静の三姉妹を中心にした物語。
半分くらい読んで、数年前にすでに読んだ本だった…と気づきましたが、ほぼ内容忘れてたので、新鮮に読めました。
文三の生きた時代背景を家族の物語のなかに織り込み、かなり事細かに登場人物たちの心理状態を書き込むことで、家族とか家庭とかいうものに対する一般的な考え方、その時代の大きな流れのなかでの人々の考え方(それは著者の考え方なのかもしれませんが)を、こうだったんですよ、とリアルタイムでそれを知らない世代に伝えたかったのかな…となんとなく思うような内容でした。

2019年8月14日 (水)

銀河祭りのふたり-信太郎人情始末帖(完結)

Gingamatsurinofutari

シリーズ完結作。 

杉本章子
信太郎人情始末帖
「銀河祭りのふたり」

表題作は貞五郎と小つなの顛末。最初は強意見をしていた親戚を頼れたのは良かったものの、兄嫁とその従姉妹の心根に気持ち悪さを感じるし、このまま定五郎が行動に移せなかった時のことを考えると、怖いですね…。
そしてもう一つ、信太郎の異母兄・多田屋玄太。源太と助四郎の旦那・番頭コンビの嫌がらせが本当に嫌らしくて、仁平の啖呵に溜飲を下げるところもありつつ…、おぬいや千代太に対して頑なだったおさだやおふじの心が徐々にほぐれつつあったところに、この問題とのちに起こる信太郎最大の危機で一族が一つになったように感じました。
最後の信太郎と元吉の会話に、ああいいお話に巡り合えたなあとしみじみ感じることができました。
素敵なお話でした。

2019年8月13日 (火)

宇喜多の捨て嫁

Ukitanosuteyome 

業深き男。

木下昌輝
「宇喜多の捨て嫁」

宇喜多直家の四女・於葉は「捨て嫁」と呼ばれながら、「父と戦い、父に勝つ」という決意を胸に嫁いだ…というお話(表題作)。
全編通して於葉が主人公なのかと思ったのですが、語り手は直家だったり他の人だったりしながら、時代が行きつ戻りつ…という感じで、主人公はあくまでも直家。
直家は、実際どんな人だったのか分からない部分もたくさんあるとは思うのですが、こういう描き方もあるんだなあと思いながら読んでいたら、ついつい感情移入してしまいました。
私はこの直家、好きな感じでした。

2019年8月 9日 (金)

うちの上司は見た目がいい

Uchunojoushihamitamegaii

絵とタイトルに惹かれて。

山﨑ハルタ
「うちの上司は見た目がいい」

見た目がいい上司・速水と部下の青山さんのお話。他二編。
同じ場面を登場人物のそれぞれの視点から描いてるのが面白くて好きです。
お互いに考えていることが同じようでいてすれ違っている感じ…良いですね。
安西くんのお話も好きだし、神崎に翻弄される穂坂さんのお話も好きです。
というか…帯に「ラブコメ」と書いてあったわりに青山さんの雰囲気はラブには程遠いような…(苦笑)。
とはいえ、絵が好きな感じなのでまた何か読んでみたいなあと思います。

2019年8月 8日 (木)

国宝のお医者さん①

Kokuhounooishasan1 

過去から現在、そして未来へ。

芳井アキ
「国宝のお医者さん」第1巻

国立博物館の学芸員の押海が文化財修理師の五條と出会ってはじまる、歴史をつなぐ物語。
五條がめちゃくちゃ変わり者で、押海がものすごく振り回される…という感じを予想していたのですが、そうでもなかった(押海も結構アレだった)です。
修理するのもそうですが、博物館や美術館の人が研究したり展覧会で一般の人に知ってもらうのも、今あるものを次世代に残していくのに大切な仕事だな…と思います。途中から登場した保存科学研究所の生駒さんを含めて、ほのぼのな感じで進むのかと思いきや、五條の家族関係で何か因縁がありそうな感じで気になるところです。

2019年7月26日 (金)

怖い絵 泣く女篇

Kowaienakuonna

シリーズ2作目。

中野京子
「怖い経絵 泣く女篇」

サブタイトルは、ピカソの「泣く女」から。
レンブラントの絵は以前から目にしたことはありましたが、解説を読むまでそれほど怖いと思ってなかったこの作品。人がたくさん集まって「公開解剖」が行われていたり、そういう時代背景を知ったらちょっと怖いな…と思います。
そして、そういうその時代には当たり前だった差別的・偏見的なものの見方が、完全に過去のものではなく、今の時代にもそういう考え方は生きている…というところに、そういうものって時代特有のものというより人間のなかにいつでも生まれるものだ…という気がして、それも恐ろしいな…と感じてしまいました。

2019年7月25日 (木)

地には平和を

Chinihaheiwawo 

いくつもの未来。

小松左京
「地には平和を」

第二次世界大戦で降伏したはずの日本。しかし少年たちの手には銃が握られ、本土での抗戦が繰り広げられていた…というお話(表題作)。
ある科学者によって変えられた歴史、その主張がものすごく偏った思想に思えつつも深く考えるべき問題もある気がしました。
NHK-Eテレの「100分de名著」で取り上げられているのを見て手に取りましたが、表題作はもちろん、「日本売ります」も、ショートショート集「ある生き物の記憶」もみんな面白くて、読むことができて良かったです。
機会があったらもっと長いものも読んでみたいと思います。

2019年7月24日 (水)

小松左京スペシャル

Komatsusakyosp

2019年7月の課題。

100分de名著
小松左京スペシャル
解説:宮崎哲弥

NHK-Eテレ「100分de名著」のテキスト。
小松左京さんは、私の中では「日本沈没」を書いた人というくらいの認識で、それ以前に普段SFものも触れる機会が少なかったのですが、どの回で取り上げられた作品もそれぞれに興味を惹かれるものばかりで、もっと早く知ればよかったなあと思いました。
「今ここにある苦しみを文学作品に置き換えるという理解」という小松左京さんの言葉を知り、宮崎哲弥さんの(放送では第4回のゲストとして瀬名秀明さん)の解説によって、SFというジャンルの、今まで自分の思っていたのとは違う面を知ることができました。

2019年7月20日 (土)

Heaven?⑥

Heaven6 

ドラマ化につき再読・⑥

佐々木倫子
「Heaven?」第6巻

完結巻。
オーナーが来ない日の幸せな面々。そしてその幸せをオーナーにも分けてあげる面々。美味しいものでお腹いっぱいの幸せ。
そして、お客様の厚意に応えるうち辛くなってしまう伊賀くん(と、全く何も考えてない川合くん)。
…こうしていつまでも続くかと思われたロワン・ディシーの物語の終わり…のようで終わりではない結末。
世界のどこかに今もあって欲しいです。
書き下ろし「鱸石材店の休日」に、この巻の最初と同じような場面が出てくるのが面白いです。
定休日なのに働きすぎな鱸さんには、気の毒と思いつつも笑ってしまいます。

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