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おしらせ

  • 2007.1.23
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おさんぽクマさん春の庭

  • わーい
    春の陽気に誘われて、クマさんもおさんぽしてみました。

2007年春の訪れ

  • 綿帽子
    2007年、春の風景を集めてみました。

ほんだな

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2021年12月25日 (土)

杉の柩

Shuginohitsugi

ポアロシリーズ18作目。

アガサ・クリスティー
「杉の柩」

殺人の罪に問われ被告の身として法廷に立つエリノアが、自分の作った食事を口にしたメアリイが亡くなるまでのことを思い出す第一部と、事件の真相をポアロが調査し始めて、すべてが明らかになる第二部というこのお話。
エリノアのなかでは婚約者のロディーやメアリイに対する複雑な心情が揺れ動き、なにやら怪しげな動きをする登場人物も現れ、真相はどこにあるのか?と読み進める側のことも揺さぶってくるクリスティー、さすがとしか言いようがありません。
というか、ポアロシリーズを続けて読んできて「今回はどのパターンか?」と思ってしまうのもあって、余計に揺さぶられるのかもしれませんね…。

2021年12月14日 (火)

きのう何食べた?⑲

Kinounanitabeta19

予想外の、展開。

よしながふみ
「きのう何食べた?」第19巻

今回、シロさんもケンジもお誕生日。どっちも相手のことを色々考えてて、それぞれのお誕生日になったのが良かったです。
それに、ご飯作るのも一緒だったり分担とかしていたりするところが前よりも増えてる感じも好きです。
お互いのことを思い遣るとか、一緒にいる時間を楽しみたいとか、そういう風に思いながら過ごせる人がいるって素晴らしいなとあらためて感じました。
さーてそれにしても。ジルベールこと航の発言から始まったあの件。次の巻、本当に色々ありそうで、楽しみではあるけどハラハラもしそうな予感です…。

2021年12月 9日 (木)

七つ屋志のぶの宝石匣⑮

Nanatsuyashinobunohousekibako15

きな臭さ、さらに。

二ノ宮知子
「七つ屋志のぶの宝石匣」第15巻

人工ダイアの件が政界を巻き込んだものらしいことがはっきりしてきたこの巻。
それはそれとして、宝石やアクセサリーの使い方や見せ方、そういったお店を訪れる人々の背景などに相変わらず心惹かれます。
とくにスティックピンは今回初めて知ったアイテムだったので興味深かったです。
顕定の後輩・宮地くんが頑張ってるところ、店長のちょっと雑なところはありつつ男気あるところなど、デュガリーの人々も面白く描かれていたのが楽しかったです。

2021年12月 4日 (土)

初恋の世界⑩

Hatsukoinosekai10

よっさんと大浦氏、ついに。

西炯子
「初恋の世界」第10巻

よっさんの子どもを取り戻すための闘いに決着が。
…それにしても、よっさんの夫。
ここまでされないと、大事なものを守るためにどうするべきか、愛している人とは違うとしても妻や子どもをどれほど傷つけてきたのか、そんな大切なことに気がつけなかったとは…。
大浦氏の方は、なかなかとんでもないことになってしまって。寿三郎くんは初めて登場した時は、なんだこの人?という感じもあったけど、大浦氏を思う気持ちとか行動力とか、傍から見てるぶんには応援したくなる。駄目かなあ?
…そして、なかなか幸せそうな薫と小鳥遊ですが、繰り返し繰り返し登場したあの封筒が気になるところ。

2021年11月22日 (月)

レプリカたちの夜

Repurikatachinoyoru

ミステリ-?

一條太郎
「レプリカたちの夜」

動物のレプリカを作る工場で働く主人公が白くまを目撃したところから始まるお話。
…背表紙に書かれたあらすじだけでもかなり不思議なお話であることは分かっていたはずなのに、びっくりすることが次々に起こり翻弄されることに。
そして、「人間とは」「自分とは」「自我とは」みたいなことを考えさせられる哲学的な側面も多かったです。
読むのにずいぶん時間がかかってしまったのですが、興味深く面白く感じるところの多いお話でした。
そういえば、この作品。新潮ミステリー大賞受賞作なんですよね…。
ミステリーらしい要素があるといえばある(“事件”的なものは起こるので)…のですが、あまりミステリー作品という雰囲気はあまりないかもしれません。とはいえ、審査員のひとりである伊坂幸太郎さんの「ミステリーかどうかはどうでもいい。でも僕はこの作品を気に入っている。世に出すべき作品だと思った」という言葉には、確かになあ…と納得せざるを得ないところではあります。

2021年11月17日 (水)

酒と恋には酔って然るべき⑦

Saketokoinihayotteshikarubeki7

またも三角関係?

はるこ
「酒と恋には酔って然るべき」第7巻

長野県のお酒「茜さす」が紹介されていたこの巻。
名前は聞いたことあるのですが、飲んだことはないですね…、飲んでみたいですね…。
日本酒部の割り方自由研究が、部員同士の人間関係もふくめてなかなか楽しそう。
それはそうと、今泉くんと上手くいきそうな雰囲気の松子の前にまたしても伊達さんが。
いえ…伊達さんは良い人ですけど、良い人だけに厄介という気も。
今泉くんで良いんじゃないかな~と思ったり。
そんなこんなで、またまたこの先が気になる展開。

2021年11月12日 (金)

ヲタクに恋は難しい⑪※完結

Wotakunikoihamuzukashii11

完結。

ふじた
「ヲタクに恋は難しい」第11巻※完結

ヲタクな人々の恋のお話、これにて完結。
宏崇の歯医者怖いっぷりが凄すぎてつい笑ってしまう、そんなところからこの巻。
これまではあまり掘り下げられてこなかった宏嵩の内面がかなり描かれてて新鮮でした。
そして、ヲタクな人々が思うよりも、周囲の人はそういう趣味に寛容だったり無頓着だったりするよねっていうのも、なんとなく実体験からも共感する部分があったりしました。
本としてはこれで終わりですが、きっとこれからもそれぞれの日々が続いていくんだろうなあ…と想像できるラストでした。

2021年11月 7日 (日)

能面女子の花子さん⑦

Nomenjoshinohanakosan7

能面女子と仲間たち、第7弾。

織田涼
「能面女子の花子さん」第7巻

はっきりそうとは書かれていないのですが、そこかしこにこのご時世らしい要素が盛り込まれてるなあと感じる内容でした。
そしてそんななかでも、花子さんのお茶目&ちゃっかりさんな部分で笑わせてくれます。
今回はさぶちゃんの変態ぽい部分はあまり登場してこなかったのですが、そのぶん、花子さんの周りの色々な人の色々な部分が垣間見られたのが面白かったです。

2021年11月 3日 (水)

100分de名著「ヘミングウェイスペシャル」

Meichohemingwaisp

2021年10月の課題。

NHK-Eテレ「100分de名著」
ヘミングウェイスペシャル
解説:都甲幸治

ヘミングウェイの3作品をその生涯とともに解説。
今まで読む機会のなかった作品に触れるいい機会になりました。
解説のなかでなるほどと思ったのは、「移動祝祭日」からみえる仕事術について。
確かに、その日の仕事を切り上げるタイミングとか、書くためには他のものを読む(インプットとアウトプットの関係)とか、頷けるところがありました。
それに「日本文学」といって思い浮かべるものの範囲って確かに狭いなと。
今のような世界中との行き来が容易な環境なら、文学ももっと多様化してもおかしくないのに、不思議ですね。

2021年10月27日 (水)

移動祝祭日

Idoushukusaijitsu

「100分de名著」より③

アーネスト・ヘミングウェイ
「移動祝祭日」

1920年代のパリで若き日のヘミングウェイが執筆活動に励んだ日々を晩年に回想した作品。
特別難しい内容や文章ってわけでもないのですが、何とも言えない感情が渦巻いているような感じで、思ったより読み進めるのに時間がかかってしまいました。
のちの研究では色々と事実と異なる部分も書かれていることが分かったそうで、たしかに“フィクション”ではあるのかもしれないですね…。
お金ない、貧乏、と言いつつも、仕事部屋が家とは別にあるとか、スキー場のある地域に長期間滞在したりとか、私の個人的な印象ですが、本当に経済的に困っている人に用意できない環境、行動に思えたので…。

私が心惹かれたのは、「サン・ミシェル広場の気持のいいカフェ」である女性を見たときの内面の描写と、牡蠣と白ワインのやたら美味しそうな描写でした。

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