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おしらせ

  • 2007.1.23
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おさんぽクマさん春の庭

  • わーい
    春の陽気に誘われて、クマさんもおさんぽしてみました。

2007年春の訪れ

  • 綿帽子
    2007年、春の風景を集めてみました。

ほんだな

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2017年7月16日 (日)

非正規レジスタンス

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シリーズ8作目。

石田衣良
「非正規レジスタンス-池袋ウエストゲートパークⅧ」

表題作は、池袋のトラブルシューターであるマコトが日雇いで働く人たちの窮状を救うべく派遣会社と闘うお話。ちょっと体調を崩したりけがをしたりして働けなくなったら、夜寝る場所にも食べるものにも困るようになる日雇い派遣の若者たち。マコトが出会った登場人物が「自分はホームレスじゃない」と自分からは支援施設や生活保護に頼ろうとしない様子に、定住する家がないならそれは「ホームレス」だし、その制度を利用して困った状況から抜け出せるならなんでも利用するべきなのに…と歯がゆさを覚えました。
表題作と、池袋の街でゴミ拾いする人とマコトが知り合うことから始まる「池袋クリンナップス」はお話の構成がそっくりで、今までも、ああこのお話に似たのが前にもあったなあと思うことはたまにありましたが、1冊の本のなかに似たものが収録されているケースは珍しい気がしました。
まだ“リベンジポルノ”という言葉が広く使われるようになるずっと前に書かれた「定年ブルドッグ」は、元カレからの脅迫に遭う少女から依頼されたマコトと組むことになった大垣が強すぎて頼もしく、今回の依頼者にかける言葉にもぐっとくるものがありました。このシリーズはわりと、若者が巻き込まれたトラブルを若者のなかで解決するパターンが多い気がしますが、大垣のような言葉や行動は、そこそこの年齢や人生経験の人だからこそという感じがして、こういうのもいいなあと思いました。
「千川フォールアウトマザー」に出てくるシングルマザーの人の窮状は、このお話のなかでは、マコトはもちろんですがマコトのお母さんの自分の経験を踏まえてアドバイスが冴えていて、なんとか良い方向に進んでいきますが、普段ニュースで目にするような痛ましい話に繋がることもあるので、色々考えさせられるものがありました。

2017年7月11日 (火)

盲目的な恋と友情

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表紙に惹かれて。

辻村深月
「盲目的な恋と友情」

タカラジェンヌの母をもちながら自分の美貌に無頓着で恋も知らなかった一瀬蘭花が、所属する大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近と出会い、彼との恋や彼の裏切りと転落、そして衝撃の結末を迎えるお話「恋」。そして、蘭花の友人・留利絵の目線からその歳月を見つめたお話「友情」の2部構成。
茂実が自業自得な理由とはいえ将来を絶たれ、恋人である蘭花に執着し依存する、また蘭花の方も茂実と離れたいけど離れられなくて葛藤するのは、まあ酷い話だけどなんとなく分かる気がするお話だなあと思いました。
ですが…留利絵の言動には、過去の出来事が原因で背負った劣等感から周囲の言動を常にネガティブに捉え、自分に自信がないのに、自分は正しい、自分を誰かに特別に扱ってほしい、特別な存在として選んでほしいという願望、独占欲と執着心がもの凄すぎて、それゆえに訪れるラスト…。なんともいえない恐怖を味わいました。

2017年7月 9日 (日)

あの会社はこうして潰れた

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タイトルに惹かれて。

帝国データバンク情報部 藤森徹
「あの会社はこうして潰れた」

様々な会社の倒産までを追ったリアルな企業ドキュメンタリー。
その倒産が報じられたのを見聞きしたようなものもあれば、この本で初めてその存在を知った企業もあったりしもしましたが、それぞれに本当に起こった出来事なんだなという生々しさを感じて、池井戸潤さんの小説に出てくるみたいな話!とつい思ったものの、池井戸潤さんが銀行マンだった経験上色んな企業のことをリアルに描くことができる、という方が正しいのかもしれません。
思いがけず、自分の住む地域の会社の倒産の裏側が語られたページに遭遇して、しかも前の勤め先とその会社が近所で…、あの会社倒産したんだなあとか、そこに至るまでにそんなことがあったんだなあということを知った…なんてこともありました。
会社の倒産で影響を受けるのは、その経営者や従業員や取引先や同業者、出資している企業や個人など様々な人がいますが、その損失を最小限にするために…倒産の兆候を知りたいと思うのは当然のことかもしれませんが、倒産する側もそういうことはなかなか表に見せないでしょうし難しいものかもしれません。そんななか、著者が取材のなかで知った、手形の割引業者が手形の数字の記入方法や収入印紙の貼り方や判子の押し方で倒産の予兆を感じる…という話がすごいなと思いました。そんな些細なことで…という気もしますが、そういうところが逆に大事なのかも…とも感じました。

2017年7月 8日 (土)

「もの」で読む入門シェイクスピア

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テーマに惹かれて。

松岡和子
「「もの」で読む入門シェイクスピア」

シェイクスピア作品全訳を手掛けた松岡和子さんによる、シェイクスピア作品に登場する「もの」とそれぞれのお話について紹介するエッセイ集。
それぞれのお話のあらすじや登場人物についても紹介されているので、作品について知らなくても大体理解はできるところではありますが、読んだり観たりする機会が何度もあった作品…私にとっては「ハムレット」や「マクベス」では、目にしたり耳にしたことのある台詞や場面を思い浮かべながら読むことができるので、とくに理解の度合いが深まる気がし、次に観たり読んだりするときには今までにない触れ方ができそうだなあと思いました。また、作品名を知っていても読んだり観たりしたことのないものに、これから触れてみようというきっかけにしたいなあとも思いました。

2017年7月 7日 (金)

orange⑥

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“未来”のお話。

高野苺
「orange」第6巻

翔を失ったあとの5人の、須和が主人公のお話。
須和が翔や菜穂のことを思いながら「俺はズルいやつだ」と言ったり思ったりすればするほど、須和の菜穂や翔を思う気持ちが心に沁みて、泣けてきます。
私の中では、翔が事故(自殺)で死なないよう菜穂や須和たちが奔走するお話は、手紙を出した5人の「手紙が届いてこうなってたらいいな」という想像のなかの世界なんだろう…と感じていたので、そちらの世界がこの先どう展開するのか…すごく気になるところです。

2017年7月 6日 (木)

メゾン・ド・パイロット①

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タイムスリップもの。

トリヤス
「メゾン・ド・パイロット」第1巻

第一次世界大戦中のヨーロッパで活躍したエースパイロットたちが、なぜか現代の日本の宇都宮にタイムスリップしてきた…というお話。
この時代の飛行機乗りというと、どうしても「紅の豚」を思い出てしまうところ。そして、タイムスリップしてくるタイミングが…「サムライせんせい」に近い気もしてしまうところ。
見た目が似ている登場人物がいて混乱しがちなところもありますが…、タイムスリップゆえのパイロットたちの言動の面白さのほか、タイムスリップがどうして起こったのかが分かってくるのかも気になるので続きが出たらまた読んでみようと思います。

2017年6月25日 (日)

3月のライオン⑫

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映画観てからの大人買い⑫

羽海野チカ
「3月のライオン」第12巻

零&川本三姉妹が雷堂vs土橋の棋竜戦の行われる鹿児島へ。捨男氏問題で色々大変だったひなとあかりが楽しそうに過ごしているので良かったです。
雷堂の、顔が怖くて押し出しが強いのに、心配症で照れ屋さんで世話好きなところ…良いなあ。零たちや土橋にオススメのお土産や観光スポットをあれこれ教えてあげるところが面白くて素敵です。そして一方の土橋の、真面目で素直に人を褒めるところや将棋指すのが楽しくて対局中にウズウズしてるのが微笑ましい。どっちも魅力的で応援したくなります。
東京に戻って…零は滑川と対戦。死神っぽいっていうか厄病神っぽいっていうか…ゾワッとするし、わりと動じない性質の零に変な声を出させちゃう滑川、ちょっと怖いけど面白くてなぜか憎めません。
そして…二度目の夏祭りに零の学校&将棋両方の色んな関係者が集まり…、これからあかりをめぐって新たな展開がありそうな予感です。

大人買いからの一気読みはこの巻で終了。
続きが待ち遠しいです。

2017年6月24日 (土)

3月のライオン⑪

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映画観てからの大人買い⑪

羽海野チカ
「3月のライオン」第11巻

前の巻から引き続き、捨男氏(父)との攻防から。なんかこの人…娘たちに拒否されてる自分が可哀想と思ってそうですが、父親相手にそうせざるを得ないあかりやひなたのようがよっぽど可哀想だなあと思ってしまいます。そのせいで、この問題がいちおうの解決をみてから、あかりが元気をなくして体調を崩しているのが心配ですが…、零の考えた「僕が今やるべきこと」が世話好きなおばちゃんそのもので面白すぎるのですが…(苦笑)。
捨男氏との攻防の最中に大阪で行われた雷堂との対局も面白すぎました(主に雷堂と、ふたりをハラハラしながら見守る周りの人たちが)。笑えるところと泣けるところがいっぱい詰まった巻だったのに巻末の「ファイター」でさらにぐっときました。

2017年6月23日 (金)

3月のライオン⑩

3gatsunorion10

映画観てからの大人買い⑩

羽海野チカ
「3月のライオン」第10巻

ひなたが零の通う高校に入学。将棋部に入るのかなあという気もしていましたが…、たしかにあの「アウ◯レ◯ジ」的空間にひなたを放り込むのは危険ですね(苦笑)。それに、いじめ問題でたくさん辛いことのあったひなたと周りの人たちにとって、普通に学校で楽しく過ごせていることが何よりの幸せなんだ…というところにぐっときてしまいます。
零も将棋で結果を出し充実し穏やかな時間が流れていたところに…川本家に波乱が。妻子捨男(川本父)の図々しさ恐るべし。零の爆弾発言の影響、そしてこのあと捨男氏がどのくらい粘るのか気になるところです。
本筋のお話とは別に印象的だったのは幸田家のお母さん視点のエピソード。零が将棋を一生懸命やらない子だった方がお母さんは楽だったのかもしれませんが、その場合お父さんは零を家に引き取ってもいないだろうし、零にプロ棋士になるという道もなかっただろう…と思うと、何とも言えない気持ちになります。

2017年6月22日 (木)

3月のライオン⑨

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映画観てからの大人買い⑨

羽海野チカ
「3月のライオン」第9巻

この巻のメインは、まずはひなたの進路と受験。ひなたの頑張りにぐっときました。ひなたのイメチェンは正直、こけし?って思ってしまったけどこれはこれで可愛い。これがきっかけで零の周りで別々に動いてた学校のパートと川本家のパートが繋がって新しい展開もあるかも?という楽しみが出てきました。
そしてもう一つは宗谷vs土橋の名人戦。このふたりの関係…すごく良いです。ここまで巻数進んでからもこんな魅力的な人が出てくるとは…、まだまだ目が離せないですね。…しかし島田ってこのふたりと同い年だった気がするのですが……老け方が…(苦笑)。そして、土橋の両親がいい人たちすぎて、息子を応援する気持ちが一生懸命すぎて、泣けて仕方なかったです。
そんなわけで、続きがまた楽しみです。

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